史上3度目の大会中止 悪天候回復せず
2015年 マデイラアイランドオープン(中止)
期間:03/19〜03/22 場所:サント・ダ・セーラGC(ポルトガル)
マデイラアイランドオープンは中止に
「マデイラアイランドオープン」は強風、豪雨、濃霧と4日間にわたり悪天候に見舞われ、大会結果を確定させる上で必須となる36ホールの消化が不可能となり、中止されることが決まった。
絶景の島にたたずむクラブ・デ・ゴルフ・ド・サント・ダ・セラには日曜も豪雨が降り注ぎ、一晩の雨量が60ミリに達し、36ホールに短縮された大会の第2ラウンドである最終ラウンドがスタートできない事態となった。
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中断中、グリーンキーパーがラウンド開催に向け準備に励んだが、雨が降りやむことはなく、プレー不能な状態は解消されず、最終ラウンドの開始には至らなかった。月曜は強風注意報が出されているため、大会は中止となることが決定し、これまでのスコアは無効とされることとなった。
欧州ツアーは既に、日程を変更して同大会を2015年の「レース・トゥ・ドバイ」に組み込むべく、スポンサーや開催コースとの話し合いを始めている。
大会が中止されるのは欧州ツアー史上3回目となり、これまでは1998年の「コンパック欧州グランプリ」が荒天のため、そして「WGCアメリカンエキスプレス選手権」が9.11の米国同時多発テロのため中止されている。
■ 欧州ツアー最高執行責任者、キース・ウォータース氏のコメント:
「『マデイラアイランドオープン』は欧州ツアーにとって非常に大きな大会であり、中止を余儀なくされたのは、痛恨の極みです」
「この大会は長年にわたり数々の思い出深いシーンを作り出しており、我々は大会ホストとスポンサーとは強い関係を築いておりますので、今季の『レース・トゥ・ドバイ』に大会を再スケジュールすべく、既に話し合いを始めています」
「我々は、今週の大会開催を実現すべく、働いてくれた人々に感謝しています。今は「マデイラアイランドオープン」を今年中に開催すべく最大限の努力をすべきであると感じており、それを実現することにより、この素晴らしい大会と美しい島の持つ本当のポテンシャルを人々にお見せできると思います」
■ 「マデイラアイランドオープン」大会ディレクター、ジョゼ・マリア・ザモラ氏のコメント:
「悪天候の難しい3日間を経て、我々は土曜の午後の時点で18ホールしか消化することができず、日曜も荒天の予報が出されていたので、ショットガンスタートを採用することにしました」
「残念ながら昨晩からこの日曜にかけて60ミリの雨が降り注ぎ、コースは完全にプレー不能となりました。これにより、今日は第2ラウンドを開始し、終了することが不可能となりました」
「本来であれば月曜に順延となるはずだったのですが、月曜は強風注意報が出されており、引き続きプレー不能となる可能性があります」
「今週は天候についてはとても不運でしたが、日程を変更して大会を開催することで、この島の本当の魅力をお見せできればと思っております」
「今週起こった出来事は、本当のマデイラの姿ではないということをお見せしたいのです。ここは一年を通して陽光の降り注ぐ美しい島であり、このコースは最も壮観なコースの一つなのです」
■ 大会が中止となる前に首位に立っていたヨアキムB・ハンセンのコメント:
「2、3ラウンド、良い感じでまとめられたら良かったのでとても残念ですが、天候がそれを許しませんでした」。
「ここ数週間良いプレーができていますので、自宅へ帰ってコーチと練習に取り組み、ケニア(バークレイズケニヤオープン)を楽しみにしたいと思います」
「ここの人々は最大限の努力をしてくれました。ジョゼ・マリア・ザモラさんを始めとする全ての人々が大会を完遂すべく、やれるだけのことは尽くしてくれました。グリーンキーパーの方々も、仕事に励んでくれましたし、バンカーから水を出そうとしている姿はクラブハウスからも見ることができましたので、大会を終えることができなかったのは本当に残念です」