「ポルトガル・マスターズ」は大会3日目を終え、前日首位に立ったアレクサンダー・レビを後続の選手たちが捉え損なったため、レビが3打差の首位で最終日を迎える展開となった。

レビは雷と豪雨で中断を余儀なくされた金曜の第2ラウンドを終えた僅か6名のうちの1人であり、この中断のため大会は54ホールに短縮されることが決まり、2日目を「61」と見事なパフォーマンスを披露したレビは通算18アンダーで暫定首位に立ち、後続の選手たちの目標となっていた。

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木曜日にヨーロピアンツアー初の「59」を決めるパットを外し、初日を「60」でラウンドしたベルギーの飛ばし屋、ニコラス・コルサーツは3打差でフランスのレビを追っており、その差を縮めるべく3日目に残り2ホールとなった第2ラウンドを再開した。

しかし、8番、9番ともにパーとしたコルサーツは第2ラウンドを「67」で上がり、通算15アンダーの2位に留まった。単独3位には通算13アンダーでチリのフェリペ・アギラーがつけており、その後続は首位から少なくとも7打差以上の差となっているが、昨年ここオセアニコ・ビクトリアGCで優勝を遂げたデビッド・リンは最終日に7打差を逆転している。

「すごく良いスコアを出した次のラウンドは常に大変なものだけど、バックナインの出来にはとても満足している」とコルサーツ。

「昨日は朝の7時にゴルフコースへ来て、コースを後にしたのは夜の7時半だったから、とても長い一日だったね。幸運にも、ここに宿泊しているから、（中断中に）自室に帰るという選択肢もあった。それでも、昨日は余り自室には帰らなかったけれどね」

「昨日の疲れをとるよう、今日は自室で多くの時間を過ごすよ。後でちょっと練習するかもしれないけれど、軽めのものに留めておく。心地よくリラックスして一日の大半を過ごすことにするよ」

「昨日と今日の僕のプレーからも分かるように、少しでもリズムに乗れなくなり、コースを攻め切れなくなると、他の選手に追いつかれてしまうんだ。日曜はどういう展開になるのか、まあ様子を見てみようじゃないか」

ラグーナ・ナショナルで行われた今年の「ザ・チャンピオンシップ」で、72ホール目でグリーンを狙ったショットを直接カップインして大会を制したアギラーは、18番でフリンジからのバーディパットを決め前半を「31」として後半へ折り返すと、1番で4.5mのバーディパットを沈め、3番ではその倍の距離のバーディパットを決め、4番では再度4.5mのバーディパットを沈めた。

その後、雷警報のためプレーは一時中断し、再開後、アギラーは残り5ホールを1オーバーでプレーして第2ラウンドのスコアを「64」とした。

4位タイにつけたリチャード・ブランド、モルテン・オラム・マドセン、そしてロメイン・ワッテルの3人は、1年前にリンの果たした逆転劇の再現を狙って、日曜日の最終ラウンドに臨む。

「アレックスの所業は見事だね。2ラウンドを終えて通算18アンダーというのは素晴らしいゴルフだから、天晴れの一言だよ」とマドセン。

「明日はただできる限り良いスコアを出すのを目指し、それでどれくらい迫れるかという感じだね。全ては彼次第だよ。彼が始めの2日間と同様のプレーをするようだったら、僕らは2位を懸けて競うことになる。僕にできるのは、全力を尽くし、それでどうなるか様子を見ることだけだよ」