米国のリプスキーが逆転でツアー初優勝!
2014年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/04〜09/07 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
リプスキーがプレーオフでストームを退け優勝
2014/09/08 07:58
プレーオフ1ホール目でグレーム・ストームを退けたデビッド・リプスキーが「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」を制し、ヨーロピアンツアー初優勝を飾った。
最終ホールで行われたプレーオフでは、ロサンゼルス出身の26歳が安全にパー4をプレーしたのに対し、最終日を首位で迎えたストームはフェアウェイを外し壁際でボールが収まったティショットからのリカバリーを果たすことができなかった。
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2007年の「フランスオープン」で唯一のヨーロピアンツアー優勝を果たしている36歳のストームは、2打目をフェアウェイへチップアウトする以外に選択肢がなかったのである。
これに対し、リプスキーはピンまで86ヤードのバンカーショットでリスクを回避し、グリーン手前に刻むショットを見せた。
次のショットでピンへ寄せたリプスキーはこの判断が正しかったことを証明し、ストームがこのホールで5打を要したのに対し、簡単なパーパットを沈めて勝利をものにして絶景のクラン・シュル・シエレGCでの息を呑む一日に終止符を打った。
プレーオフのホールについてリプスキーは、「元々難しいティショットだけれど、タイトルが懸かると非情に難しくなる」と述べた。
「ティショットはドローをかけて右から左へ曲げて傾斜の手前で止めなくてはいけないんだ。それで良いショットが打てたと思ったのだけど、バンカーへ入ってしまった」。
「バンカーからは難しいショットが残っていて、グレームが最高でもパーという状況だったので、池のリスクを避けるこにしたんだ。結局それが正しいプレーとなり、優勝を果たすことができて嬉しいよ」。
それに対しストームは、「今は(この敗戦を)受け入れるのは難しい。最終ラウンドを終えてからプレーオフまでそんなに時間がなかったので、然るべき状態まで気を静めることができなかったのかもしれない」と述べた。
「勿論残念ではあるけれど、全体的に見れば信じられないほど素晴らしい1週間だった。今は色々な気持ちが綯い交ぜになっているので、明朝、頭がクリアーな状態で整理しないといけないけれど、間違いなくプラス要素は沢山あったよ」。
通算16アンダーの首位で最終日を迎えたイングランド出身のストームは、この日を「65」の5アンダーで回ったリプスキーと並び、通算18アンダーで首位に留まる上でパーが必要だった最終ホールでそれを達成し、既にプレッシャーを克服していた。
最終組の前でプレーしていたリプスキーは18番の2打目をピン側数十センチにつけ、このホールをバーディとしていた。
これにより、土曜の11番でホールインワンを達成したストームは、勝つにはこのホールでバーディを奪う必要があったが、安全にプレーして勝負をプレーオフに持ち越した。
規定の72ホールを首位で終えたストームとリプスキーから1打後方の3位タイには、17番で2打目をミスしてガードバンカーへ入れ、このホールをボギーとするまでストームと首位で並んでいたブルックス・ケプカ、そして最終日を「65」でラウンドしたティレル・ハットンが入った。
この日のベストラウンドとなる「63」を記録したダニー・ウィレットは、通算16アンダーでトミー・フリートウッドと並ぶ5位タイで大会を終えた。
驚くべきことに、この日はフランスのロメイン・ワテルが11番ホールで大会2つ目のホールインワンを達成した。懸賞となったBMWのスポーツカーは既にストームが勝ち取っていたのだが、同社は寛大にもワテルに対し、テント内に停めてあったBMW製の車のうちの1台の年間所有権を認めたのである。
最終日を「65」でラウンドして通算13アンダーで大会を終えたワテルは、「ギャラリーが歓声を上げているのは見えたけれど、それが近くへ寄ったからなのか、ホールに入ったからなのかは分からなかった。その後、ホールに入ったと分かったわけだけど、賞品の有無は分からなかった」と述べた。
「残念ながら1日遅かったんだ。それでも、勿論あれは嬉しかったし、今日のパフォーマンスにも満足している」。
「週末はとても良いプレーができた。初めの2日間でエンジンが掛かるまでに時間を要したのは残念だったけれど、それでも、とても嬉しいよ」。
リプスキーは331ヤードのパー4の7番ホールでワテルを凌ぐ快挙を達成しそうになった。彼の放った3番ウッドのティショットはピンの僅かに手前で止まったのである。
リプスキーはそれについて、「実のところ、若干ヒール気味だった(クラブの根元の方に当っていた)ので、狙ってやったショットだとは言えないんだ。でも運に助けられることもあるし、結局のところ何でも運に左右されるものなんだよ」と振り返った。
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