ウェストウッドが独走でツアー通算23勝目 川村昌弘は13位
2014年 メイバンク・マレーシアオープン
期間:04/17〜04/20 場所:クアラルンプールG&CC(マレーシア)
楽々勝利を収めたウェストウッド
リー・ウェストウッドが7打差で「メイバンクマレーシアオープン」を制覇し、通算40勝目を挙げると共に、約2年にわたる未勝利期間に彼らしいやり方で終止符を打った。
イングランドのウェストウッドは同胞のアンディー・サリバンに1打差の首位で最終日をスタート。クアラルンプールGC一帯を見舞った雷警報によりプレーが4時間に渡り中断されるまでには、その差を4打まで広げ、首位争いの主導権を握ることに成功した。
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7ホールを残したところでプレーが再開されると、かつての世界ナンバーワンであるウェストウッドが勝利を掴み損ねる可能性は急速に消失していった。ウェストウッドは13番でバーディを奪って2位との差を6ストロークに広げ、その後はパーを積み重ね、最終ホールでは4.5メートルのパットを沈めてこの日4つ目のバーディを奪ったのである。
ヨーロピアンツアーとアジアンツアーの共催大会となる前の1997年にも、この大会で優勝しているウェストウッドは、先週の「マスターズ」では7位に入っており、コース内外での変化がこの上り調子に一役担っていると感じている。
「何週間か前に新しいコーチのマイク・ウォーカーと練習に取り組み始め、昨年末にはビリー・フォスターがまた僕のバッグを担ぐようになったんだ。以前のやり方に戻したというわけさ。というのも、このやり方は上手く行っていたからね」とウェストウッド。この勝利は、彼にとってアジアの地で挙げた13勝目にあたる。
「このやり方は既に上手く行き始めているんだ。ここ数週間は良いプレーができている。ヒューストンでもそうだったし、先週の『マスターズ』でもそうだったね。そして勿論ここでも良いプレーができた」。
「ここは僕のゴルフと相性の良いコースだね。特定のエリアはとてもタイトにできている。良いプレーができたし、パットも良かったし、ショートゲームも良かった」。
かつて世界ゴルフランキングの頂点に立っていた時の調子に戻りつつあるか?と問われたウェストウッドは、「そうなる見込みもあるけれど、現時点ではショートゲームをものにし、パットが入るようになったと感じているところだ。グリーンをミスしても、寄せてワンパットで上がれれば、勢いを持続させる上でものすごい違いが生まれるからね」。
40歳のウェストウッドは大会2日目に4打差の首位に立つも、土曜にかつての「ウォーカーカップ」のスター選手であるサリバンが見せた追い上げによりその差は1打まで縮まっていた。しかし最終日、再度4打差までリードを広げるのにウェストウッドが要したのはわずか3ホールだった。
27歳のサリバンは2番ホールで池に落とすと、ドロップゾーンからの第4打も大きく逸れ、結局このホールで7打のトリプルボギーを叩いてしまった。
その後、サリバンは3連続バーディを奪う盛り返しを見せるも、直後の7番では左側の木立に打ち込んでしまい、このホールをボギーとした。
ウェストウッドがロングホールの10番でバーディを奪って通算16アンダーまでスコアを伸ばした後に、中断を告げるホーンが鳴らされた。この時点でウェストウッドに最も近い位置につけていたのは4打差のサリバンとダニー・ウィレットだった。
プレーが再開されると、ウィレットは13番で、サリバンは池に落とした12番でそれぞれボギーを叩いたのに対し、ウェストウッドは13番で3メートルのバーディパットを沈めたため、その差は6ストロークまで広がった。
結局ウェストウッドは最終日をノーボギーの「68」でラウンドし、通算18アンダーとして、2位のニコラス・コルサーツ、ルイ・ウーストハイゼン、そしてベルント・ウィスバーガーに7打差をつけて優勝を飾った。これはウェストウッドがヨーロピアンツアーで挙げた23勝のうち最も大差をつけての勝利となった。
最終ホールでダブルボギーを叩いたウィレットは、リカルド・カールバーグと並ぶ5位タイで大会を終え、最終日を「78」でラウンドしたサリバンは13位まで後退した。