南ア勢の連覇なるか D.フィチャートが連覇に挑む
2014年 アフリカオープン
期間:02/13〜02/16 場所:イーストロンドンGC(南アフリカ)
地の利を生かしアフリカオープン連覇を目論む南アフリカ勢
2014/02/11 09:03
今週の「レース・トゥ・ドバイ」はその舞台をイーストロンドンGCへ移し、「アフリカオープン」が開催される。この大会でも先週の「ヨハネスブルグオープン」に引き続き、南アフリカの猛者どもが顔を揃え、12ヶ月前にダレン・フィチャードが果たした地元優勝を再現すべく、地元での覇権を狙っている。
この大会は今季のヨーロピアンツアーではアフリカ大陸で開催される7個目の大会となるわけだが、これまでのところ、同大陸での大会は多くの地元出身選手が地の利を生かし、成功を掴み取っている。
<< 下に続く >>
今季、南アフリカで開催された大会と言えば、先週末にジョージ・クッツェーが「ヨハネスブルグオープン」を制してヨーロピアンツアー初優勝を遂げたのはもとより、チャール・シュワルツェル、ダウィー・ヴァン・デル・ウォルト、そしてルイ・ウーストハイゼンらも地元でのトロフィー獲得に成功している。
これまで「アフリカオープン」では南アフリカ国籍以外の選手は優勝したことがなく、今週の日曜も南アフリカ勢のうちの一人に勝利の女神が微笑む可能性が高いと目されるが、その南アフリカ勢には注目に値する選手が多く含まれている。
先週のロイヤル・ヨハネスブルグ・アンド・ケンジントンGCで栄冠を手にしたのはクッツェーだったが、その後方に目を移して見ると、2位タイにはジャスティス・ウォルターズ、4位タイにはトーマス・エイケンら南アフリカ勢を認めることができ、その二人を今週南東海岸で開催される大会の優勝候補に加えたとしても何ら支障はなかろう。
不思議なことに、エイケンは2011年の「スペインオープン」、そして昨年インドで開催された「アバンサマスターズ」と、過去にヨーロピアンツアーで2勝を挙げているものの、未だ母国の南アフリカではヨーロピアンツアーで優勝を果たしていない。世界113位のエイケンにとって、これは塗り替えたい歴史であり、彼の現在の好調振りを考慮すると、もし彼がそれを果たしたとしても不思議なことではない。
一方、ウォルターズも好調の波に乗っている選手だが、彼はヨーロピアンツアー未勝利である。2012年にチャレンジツアーからの昇格を果たしたウォルターズは、昨季初めてヨーロピアンツアーを一シーズン通して戦ったところだ。
ヨハネスブルグ出身で、現在はイングランドの南東地方に居を構えるウォルターズは、昨年一時は苦しんだものの、10月の「ポルトガルマスターズ」で2位に入ってシード権獲得に大きく前進すると、その後は時にふれベストのパフォーマンスを発揮している。
また、ウォルターズは一連の好パフォーマンスに加え、7月にロイヤル・リヴァプールGCで開催される「全英オープン」への出場権を獲得したことについても、浮き立つような心持ちでいることだろう。彼は、R&Aが今年より採用している新しい予選会シリーズの一戦となった先週のヨハネスブルグにて、三枠あった同大会の出場権の一つに滑り込んだのである。
とは言え、今週、イーストロンドンにはそうした南アフリカ勢による宴を阻止すべく、欧州から多くのタレントがやってくるのも事実である。フランスのグレゴリー・ボーディー、北アイルランドのマイケル・ホーイ、イングランドのロバート・ロックはその筆頭ともいえる存在だ。
特にロックは「コマーシャルバンクカタールマスターズ」で22位、そして1月末の「オメガドバイデザートクラシック」で5位タイに入るなど、最近の大会で好成績を収めており、調子は上向きである。
デンマークのモルテン・オラム・マドセンは昨年11月にエクルレニで開催された「南アフリカオープン選手権」を制するなど、南アフリカの地で成功を収めており、今週の「アフリカオープン」でも優勝争いの一角を為すとみなしても良いだろう。