P.ユーラインが首位浮上! スペイン勢は不調
2013年 スペインオープン
期間:04/18〜04/21 場所:パラドール・デ・エルサレル(スペイン)
バーディの渇望をいやしたジャクリンとカールバーグ
ラファエル・ジャクリン(フランス)とリカルド・カールバーグ(スウェーデン)が難しいコンディションのパラドール・デ・エル・サレルコースを手なずけ、フェリペ・アグラー(チリ)と共に暫定首位に立った。
木々の立ち並ぶこのコースにおいて、強い風と厳しいピンポジションにスコアは伸び悩むと思われた。
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しかしこれらのコンディションは、見事「66」というスコアで回ったジャクリンにとってはさほど大きな影響はなかったようだ。
フロントナインで3つのバーディを奪いスコア「33」で折り返したジャクリンは、後半バックナインでも11番ホールからさらにスコアを3つ伸ばし、16番ホールでもバーディを奪った。
続く17番ホールはボギーとしたが、それでも彼は首位で決勝ラウンドへと進むこととなった。
「今日の自分の出来にとても満足しているよ。昨日は1オーバーだったけど、それでもいい感じでボールが打てていたんだ」とジャクリン。
「昨日は我慢のゴルフだったけど、今日それが報われたよ。それがゴルフというものだね。僕は特にこの難しいコースで6アンダーを出せたことをとても嬉しく思っているよ」。「今日は良いプレーができた。今日は朝のほうが風は強かったようだけど、時には運も必要ということだね」。
一方のカールバーグは5つのバーディと1イーグルという爆発的なゴルフを見せたが、上がり2ホールを連続ボギーとしてしまった。まだ風の強い早い組でのスタートとなった26歳のカールバーグだが、自身初の欧州ツアータイトルに向けて、最高のスタートを切った。
彼は1番ホール、3番ホール、7番ホールでバーディを奪い、2番ホールではイーグルを奪う活躍で、スコア「72」で回った初日から一気に優勝争いに加わった。
あまりの好調な出だしに、そのペースを保ち続けることはできないだろうと見られていたが、この手のスタートでありがちなその後の崩壊をすることなく、うまく2日目をマネジメントした。確実にパーを重ね、11番ホール、14番ホールではバーディを奪い7アンダーとしたが、上がり2ホールのボギーでフラストレーションの溜まるホールアウトとなった。
一方のアグラーはこの2人のような爆発的なゴルフではなかったものの、コンスタントに素晴らしいスコアメイクをした。2008年の優勝以来の自身2度目の欧州ツアー優勝を目指し、彼は3番パー5での1バーディ、ノーボギーの「71」でラウンドした。
追うスコットランドのコンビ、マーク・ウォレンとクレイグ・リーは初日トップにたったスウェーデンのモルテン・オラム・マドセンとイングランドのエディー・ペパレルと共に1打差でジャクリンらを追いかける。
先週の「マスターズ」で素晴らしい活躍を見せた地元スペイン出身のゴンサロ・フェルナンデスカスタノは「73」のトータル2アンダーとしたが、とても前向きだ。「昨日ほど良いゴルフはできなかったけど、週末に向けて良いポジションにいるよ」と彼は言った。フェルナンデスカスタノは現在暫定的なPGAメンバーだが、ヨーロッパでも多くの大会に出場を予定している。
「これは僕のホームトーナメントさ。僕はここがとても好きなんだ。選手としてのステータスはなんであれ、僕は欧州ツアーにとても感謝しているから、できる限りたくさんここに貢献したいと思っているよ」とフェルナンデスカスタノは語った。
大会二日目は、この後、米国のピーター・ユーラインがスコアを通算6アンダーまで伸ばし、ジャクリン、カールバーグ、アグラーらを抑え、単独首位に浮上した。