上位は地元南アフリカ勢を中心に大混戦で最終日へ
2013年 ツワネオープン
期間:02/28〜03/03 場所:コッパーリーフG&C(南アフリカ)
首位タイに返り咲いたフィチャート
ダレン・フィチャートが終盤に3連続バーディを奪い、「ツワネオープン」第3ラウンドを終え、トップタイ4名の1人に食い込んだ。南アフリカ出身のフィチャートは、初日トップに立ったものの、2日目で少し乱れて「71」、しかし本日8アンダー、「64」と、素晴らしいプレーを見せトップに帰り咲いた。ここコッパーリーフゴルフ&カントリーエステートで、同じくトップに並んでいるのはチャール・クッツェー、ダウィー・ヴァン・デル・ウォルト(南アフリカ)、そしてチリ出身マーク・ツロで通算16アンダーだ。
嵐で2時間程プレーが中断されたこの日、折り返し地点でトップに立ったクッツェー、ヴァン・デル・ウォルト、ツロは終盤にバーディを奪った。それは、アフリカオープン優勝者のフィチャートが奮闘を見せたあとのことであった。「昨日のラウンドには怒りを覚えた。トップと4打差もついてしまったから。とにかくトップに追いつき、明日の優勝争いに加わりたかった」と、今大会、現時点でのトップ6の中で、唯一のヨーロピアンツアー優勝経験者であるフィチャートは語った。
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「ただ、そのタイミングで打つべきショットを打つだけです。そこから重要なパットを決めていく。もし悪いショットが出てもそこから立て直せば良いだけですし、ここまでもそれができているわけですから、今のプレーには満足しています」。クッツェーとツロのどちらかが日曜に優勝を手にする有力候補かと思われたが、中断後、フィチャートが最後の3ホール連続でバーディを奪ったことと、ヴァン・デル・ウォルトも最終3ホールの内2ホールをバーディで終えた事から状況は変化した。
2週間前、フィチャートに順位の上で5つビハインドだったツロは、ルーキーイヤーとなった2011年のヨーロピアンツアーでは、最終的に1277ユーロ足らず、シード権獲得を逃す悔しい思いをしており、昨季のチャレンジツアーを経て戻ってきた今シーンズはヨーロピアンツアーに定着することを目標としている。
6番ホールからの3連続バーディは35歳の挑戦に火をつけた。そして本日を「67」で終えた彼は、今大会54ホールプレーした中で一度もボギーを叩いていない。ツロ同様に今大会ノーボーギーのヴァン・デル・ウォルトも3日目を「67」でラウンドし、一方で、プロ初勝利へのチャンスを誰にも渡す気はないクッツェーは、バック9で5つのバーディを奪い優勝への望みを繋げた。「ボギーを叩かないのは良いこと。もし1度ボギーを叩くと、アンダーパーにするためには2回バーディを捕らなければなりませんから」とヴァン・デル・ウォルト。「明日は厳しい一日になるでしょう。コースも広いですし、良いショットでホールに近づけて、パットを決めていかなければなりません」と続けた。
首位という慣れない領域にいるクッツェーだが、最後の18ホールを緊張に押しつぶされてしまわないよう望んでいる。「これは私にとって初めての経験ですが、とても気に入っていますし、ただ楽しみたいと思います」、「明日何が起こるかなんて誰もわからないでしょう?だから楽しむ事が最も重要なんです。そうすれば、落ち着いて、リラックスして試合ができますし、フォーカスすべきところにきちんとフォーカスできますから」、「今日のバック9は非常に良くプレーできたと思います。でも、あのボギーは必要なかったでしょうね」。
今季これまで5大会あった今シーズンのヨーロピアンツアーとサンシャインツアーの共催イベントのうち、南アフリカ勢は4大会を制しているが、本日「65」でラウンドしたルイ・デ・ジャガーがトップと1打差の5位につけたことにより、南アフリカ勢の6戦5勝となる可能性が高まった。USアマチュアの優勝経験者ピーター・ユーラインは本日「68」で第6位。元ライダーカップスターのデビット・ハウエルは「67」で終えてトップと3打差の第7位につけている。