【2016年大会】ヘンドが昨年の雪辱 藤田寛之35位 片山晋呉は67位
2023年 タイクラシック
期間:02/16〜02/19 場所:アマタスプリングCC(タイ)
「タイクラシック」で知っておくべき5つのこと
2週にわたる東南アジアスイングは、DPワールドツアー(欧州ツアー)が2016年以来の再訪を果たす国で開催される「タイクラシック」で結末を迎える。同大会について知っておくべき5つの事柄は、次の通り。
タイに帰って来たDPワールドツアー
DPワールドツアーは、アマタスプリングCCで開催される「タイクラシック」により、7年ぶりにタイを再訪する。ツアーは19年以来となるアジア歴訪の最中であり、先週は「シンガポールクラシック」が開催された。最後にタイでDPワールドツアーの大会を制覇したのは、16年大会で優勝した豪州のスコット・ヘンド。この時はブラックマウンテンGCでツアー通算3勝のうちの2勝目を挙げ、その前年には同コースで同胞のアンドリュー・ドットが優勝を果たしている。今回は、昨年「アジアパシフィックアマチュア選手権」が開催されたアマタスプリングが戦いの舞台となる。メジャー通算15勝にして、タイの「ジョニーウォーカークラシック」で2勝を挙げているタイガー・ウッズが米PGAツアーで復帰を遂げる今週、果たしてタイでは誰が日曜に勝利を祝うことになるのか?
<< 下に続く >>
ファンを沸かせる地元のヒーローたち
2人の選手とって、ツアーによる待望のタイ再訪は、大きな意味を持つことになる。地元人気のキラデク・アフィバーンラトとトンチャイ・ジェイディーは今週、母国でのプレーを享受することになる。11月のQスクールで今季のシード権を確保したアフィバーンラトは、DPワールドツアー2023年シーズン2戦目となる今大会でツアー5勝目を狙っている。彼はツアーにおける最初の2勝をアジアで挙げており、今回は母国でのプレーをタイトル獲得へのモチベーション源にすることを期している。
同じくタイ出身の有力選手であるジェイディーは、昨年の「BMW PGA選手権」以来のツアー出場となる。2004年にツアー優勝を果たした史上初のタイ人選手になったことで歴史に名を残しており、現在は主に米国のシニアツアーであるPGAチャンピオンズツアーを活躍の場にしている。今週は母国でプレーするラチャノン・チャンタナヌワットにも注目が集まる。“TK”の愛称で知られる15歳のアマチュア選手はアジア期待の新星の一人であり、先週シンガポールでツアーデビューを果たしている。
アマタスプリングの浮動グリーン
バンコク郊外に位置するアマタスプリングCCには、世界で最もユニークなホールの一つがある。壮観なパー3の17番はアジア唯一の浮動グリーンとなっており、水中滑車でホールの距離を伸ばしたり縮めたりすることが可能となっている。グリーンへは荘厳なアマタ城の下から発着するボートで行き来することができる。最短で130ydのホールながら、絶えず変化する風向きを考慮したクラブ選択が非常に重要となるため、ここのグリーンは脅威のターゲットになることもある。ホールは終盤にあることから、最終日の優勝争いが接戦となった場合はこの浮動グリーンが勝負の行方を左右することになる可能性が高い。現地観戦するファンにとっても、テレビ桟敷のファンにとっても、興味をそそるホールになることだろう。
フィールド詳細
ツアーの極東における第2戦では、「ライダーカップ」出場を目指す選手たちが貴重な欧州選考ポイントの獲得を狙っている。いずれも先月の第1回「ヒーローカップ」に出場したロバート・マッキンタイア、イワン・ファーガソン(ともにスコットランド)、ジョーダン・スミス(イングランド)、グイド・ミグリオッティ(イタリア)、アントワン・ロズナー(フランス)、そしてニコライ・ホイゴー(デンマーク)は、全員合計するとDPワールドツアーで12勝を挙げており、全員昨年に勝利を挙げている。今大会の開催コースはマッチプレーのチームゴルフにはお馴染みの場所であり、ここでは2006年から2010年にかけて「ロイヤルトロフィー」が4度開催されている。また、トーマス・ビヨーン(デンマーク)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)、2023年「ライダーカップ」副キャプテンのニコラス・コルサーツ(ベルギー)、2016年大会に出場したラファ・カブレラベロー(スペイン)、そして2018年大会で優勝メンバーとなったトービヨン・オルセン(デンマーク)も今大会のフィールドに名を連ねている。
地元学生が現地を訪問
今週は観光・スポーツ省の手配により、タイの学生が教室を飛び出し、大会の開催されるゴルフコースを訪れる。大会を支援する同省が、おそらく大半の人々にとって初めての経験になるであろうゴルフトーナメントに直に接する機会を提供するのである。この活動の一環として、大会が開催される4日間にわたり、地元の学校や大学の生徒、そしてジュニアスポーツのグループに所属する子供たちがコースに招かれ、世界のトッププレーヤーたちのプレーを間近で観戦することになる。また、火曜と木曜には選手が指導するクリニックが開催され、タイジュニアゴルフ協会のメンバーが参加する予定となっている。