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女子も勝った!欧州ツアー2022年シーズンの初優勝者たち

11月の昨季最終戦「DPワールドツアー選手権」では、ヨーロピアンツアーグループが50周年を祝福し、13選手がツアー初優勝を遂げた2022年シーズンに相応しいクライマックスがもたらされた。

21カ国で43大会が開催された思い出に残る昨季は、DPワールドツアーのグローバルなスケジュールに合わせるかのように、異なる3大陸から初優勝者たちが誕生した。その中には、初の女性王者や、国として初めての優勝者がおり、ツアーはまたも広範囲へ影響を及ぼすような強いインパクト与えた。ここで、2022年シーズンに勝者の輪への仲間入りを果たした選手たちのストーリーを振り返ってみよう。

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スリストン・ローレンス

DPワールドツアー時代の幕開けを告げた「ヨハネスブルグオープン」で、スリストン・ローレンスが母国で大躍進を遂げる初優勝を祝った。新型コロナウイルスの新たな変異株の出現により、大会が54ホールに短縮されるなか、悪天候が追い打ちをかけ、第2ラウンド終了時点の結果を最終成績とする判断が下された。DPワールドツアー22戦目の出場を果たした地元期待のローレンスは、初日からの2日間で連続して自己ベストの「65」を並べ、4打差の首位で3日目を迎えようとしていた。この勝利により、ローレンスはセントアンドリュースで開催される第150回「全英オープン」の出場権というボーナスもゲット。「これは非現実的」と大会終了後に話した。「土曜の午後に終了するとは、誰も思い描いていなかっただろうけれど、とにかくとても感謝している。これは僕の人生を変える瞬間。一生の夢が現実になったんだ」

ローレンスはその後、スイスアルプスでの「オメガヨーロピアンマスターズ」でDPワールドツアー2勝目を挙げ、南アフリカ人選手として初めてサー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人賞を獲得した。

ショーン・ノリス

DPワールドツアーは3月に南アフリカを再訪し、「ステインシティ選手権」では、またしても地元期待の選手がツアー初優勝を果たした。ショーン・ノリスが同胞のディーン・バーメスターと繰り広げた最終日の一騎打ちを制し優勝を飾ったのである。ノリスは54ホール終了時点で4打差の首位に立つも、バーメスターが最終ラウンドのスタートから7ホールで首位に抜け出す展開。しかし、10番ホールを終えた時点で2打差を追っていたノリスは、そこから7ホールで3バーディを奪い、首位の座を奪い返した。3打差の首位で最終ホールを迎えると、最後はパーとして優勝を決めた。「今の僕の気持ちを言葉で表すことはできないと思う」と語った。

イワン・ファーガソン

DPワールドツアーの勝者の仲間入りを果たした3人目の選手は、チャレンジツアー上がりのイワン・ファーガソン。スコットランド人選手は風の強いタフなコンディションを耐え抜き、「コマーシャルバンクカタールマスターズ」を1打差で制した。首位と3打差で最終ラウンドを出ながら、2番ホールでダブルボギーを叩いたことで、優勝は遠のいたかに見えた。しかし、9ホール連続パーとした後、16番でチップインイーグルを奪い、首位タイに浮上。16フィート(約5メートル)のバーディパットでラウンドを締めくくると、後続の選手たちが彼の通算7アンダーに及ばなかったことを見届けた。ファーガソンはプロとしての初優勝を遂げた、同大会ではアンドリュー・コルタード、そしてポール・ローリーに続く3人目のスコットランド人王者となった。ファーガソンは、「信じられない。長年のハードワークが実った」と述べた。

ファーガソンはさらに8月に北アイルランドで開催された「ISPS HANDAワールド招待」でツアー2勝目を挙げた。

スコッティ・シェフラー

2022年シーズン最初の5大会の間に3勝を挙げ、世界ランキングで頂点に上り詰めたスコッティ・シェフラーが、当時世界で最も調子の良いゴルファーであるというステータスを確固たるものにした。オースティンCCで開催された「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」の決勝で、同国のケビン・キズナーを4&3で退けた。昨年の同大会、決勝で敗れたシェフラーは、42日の間に、PGAツアー初優勝から男子ゴルフ界の頂点に一気に駆け上がった。快進撃はそれまでの最短記録だったタイガー・ウッズの210日を大幅に短縮するもの。「夢でもここまでのことは思い描いていなかった」と述べたシェフラーは、その後、4月の「マスターズ」でメジャー初制覇。「ここまで辿り着いたのは初めてのこと。僕はゴルフをプレーすることが大好きで、競技を愛しており、ここにいられることがとにかく幸せなんだ」

アドリ・アーナス

DPワールドツアーにおいて、母国で初優勝の大躍進を遂げるという流れは、スペインのアドリ・アーナスが優勝した「カタルーニャ選手権」でも続いた。アーナスは6ホールに及んだ南アフリカのオリバー・ベッカーとのプレーオフで勝利し、望み薄と思われていた優勝を手繰り寄せた。首位と7打差で最終ラウンドをスタートしながら、後半を5アンダーの「31」、通算11アンダーのクラブハウスターゲットを定めると、この日イーブンパーの「72」でラウンドしたベッカーがこれに並んだ。プレーオフで5ホールを両者パーとする中、エクストラホールに入り初めて訪れたPGAカタルーニャG&Wの17番で勝負は決した。「夢が現実になった」とアーナス。「長い間、これを目指していた。ここは夏場に練習している場所であり、とても世話になっているので、ここで果たせたことがうれしい」

カル・サモーア

時として、優勝する者は、心がヘトヘトになるほど疲れる待ち時間に直面することがある。6月の「ポルシェヨーロピアンオープン」におけるカル・サモーアが、まさにそのケースだった。フィンランド人選手は首位と7打差で最終日を出たが、グリーンイーグルGCの手強いポルシェノードコースでコースレコードの「64」をたたき出し、2打差の優勝を遂げた。結果的には上がり2ホールの連続バーディが決め手となり、後続組は誰も彼の通算6アンダーに及ばなかった。2時間を待った末に優勝が決まったサモーアは、「全米オープン」出場権の10枠のひとつを手にした。「これは本当に特別。ここまで長い旅路だった。何度か優勝に近づいたこともあったから」

リン・グラント

続く大会では、リン・グラントがDPワールドツアー史上初の女性王者として、その名を歴史に刻んだ。2021年8月にプロへ転向したばかりだったスウェーデン人選手は、すでにレディースヨーロピアンツアーで2勝を挙げるなど、その実力は折り紙付き。年間タイトルであるレース・トゥ・コスタ・デル・ソルのタイトルも手中に収めていた。しかし、「スカンジナビアンミックス」における母国での優勝こそ、より広く大衆に自らの名を意識させる機会となったのは言うまでもない。ハルムスタッドGCでの大会期間中、地元ファンの前で圧巻のゴルフを披露したグラントは、2022年のDPワールドツアーで最大差となる9打差での勝利を挙げたのである。最終ラウンドに、8バーディを含むノーボギーの「64」をマークし、圧勝劇を完遂。男性を打ち負かしたかったか? と問われ、「もちろん。それが一番重要なこと!すごく良い気分。今週はずっと、女子と男子の戦いであり、トロフィーを獲得する人は誰であれ、フィールドの代表となると思っていた」と答えた。

アドリアン・メロンク

その数週間後には、アドリアン・メロンクがポーランド人として初めてDPワールドツアーを制覇した。2019年にチャレンジツアーから昇格したメロンクは、最終ラウンドに1イーグル、5バーディを含む圧巻の「66」をマークし、通算20アンダーとして「ホライゾン アイルランドオープン」を制覇した。3打差の勝利は、チケット完売となったマウントジュリエットエステートの観衆に温かく受け入れられた。2022年に入り、すでに6度のトップ10入りを果たしていたメロンクにとって、この躍進を遂げる勝利は間違いなく節目の快挙となった。「正直言って、ホッとした。今年は何度か惜しいところまで行っていたけれど、やっとその扉を開けることができた。夢が叶ったね」

トレイ・マリナックス

「ジェネシス スコットランドオープン」と同週に開催された「バーバゾル選手権」では、「ロレックスシリーズ」のフィールドから漏れたDPワールドツアーのメンバーが、PGAツアーの大会に出場する機会に恵まれた。キーントレースGCで開催された同大会では、72ホール目にバーディを奪ったトレイ・マリナックスが、翌週開催の第150回「全英オープン」行きの最後のチケットを手にした。54ホール終了時点で首位に立ったマッティ・シュミットの2打後方から最終ラウンドをスタートし、同組でプレーしたケビン・ストリールマンと最終盤にバトルを繰り広げた末、最後に勝利を決めるパットを沈めてケンタッキーでの初勝利を成し遂げた。「長い一日だった。我慢の一日だった」とマリナックス。「それでも、僕らは気を抜くことなく、最初から最後まで集中していた。精も根も尽き果てるのは分かっていたけれど、目の前のことに取り組み続け、やるべきことをやっていたら、ロースコアで上がることができた」

チェズ・リービー

翌週にはチェズ・リービーがタホマウンテンクラブでの「バラクーダ選手権」で勝利の凱歌をあげた。最終日にチャージを見せたスウェーデンのアレックス・ノレンを退け、ステーブルフォードで行われた大会を1ポイント差で制覇した。6ポイント差の首位で最終日をスタートしたリービーは、セントアンドリュースでの「全英オープン」で第1リザーブとなりながらも最後の最後でカリフォルニア行きを決断した2018年「ライダーカップ」出場選手のノレンの猛追から逃げ切って勝利を手にした。「信じがたいほど素晴らしい。ストレスのかかる一日で、序盤は風のせいで、いくつかパットを外していたけれど、幸運にも後半にパットが決まり逃げ切ることができた」

ショーン・クロッカー

ショーン・クロッカーが「ヒーローオープン」で完全優勝を遂げたフェアモントセントアンドリュースは、昨季のDPワールドツアーにおける4番目の米国人初優勝者誕生の地となった。シーズン序盤に予選落ちが度重なったことで、精神的に追い詰められていたことを明かしていたクロッカーにとって、この週はエモーショナルな1週間となった。2打差の首位で迎えた最終日。エディ・ペパレルが圧巻の「65」をマークする中、素晴らしきファイティングスピリットを見せつけることに意識を集中していた。「ゴルフの大会で勝つことは、簡単なことではない。そして、エディも僕にとって、それを簡単なことにはしなかった」とクロッカー。「僕はナーバスだった。最後のパットは20フィート(約6メートル)ほどに感じられたし、ホールは半インチ(約1.3センチ)ほどにしか見えなかった。打った瞬間、良いパットだったことが分かったし、見上げると、ホールインするところだったので、“泣き出すなよ”と自分に言い聞かせたんだ」

マキシミリアン・キーファー

3日目の豪雨のため54ホールに短縮された「D+Dレアル チェコマスターズ」で、マキシミリアン・キーファーが待望のDPワールドツアー初優勝を果たした。ドイツ人選手は、最終ラウンドに「66」をたたき出し、後続を1打差で退けた。結果的には、17番でのバーディが強く影響を及ぼし、最終グリーンにおける決めればプレーオフというマレーシアのガビン・グリーンのパットがフチに嫌われたのだった。それまで、キーファーはDPワールドツアーで2位に4度入っており、当然のことながら、ようやく最後の一線を越えることができたことで、感情をあらわにした。「今この瞬間に、この勝利の意味を語るのは難しい。最高だし、ちょっと言葉にならないね」

ヤニク・パウル

下部チャレンジツアーは、将来のDPワールドツアー勝者を育成する最高の養成の場であることを長年にわたり証明しており、10月の「マジョルカオープン」でツアー初制覇を遂げたヤニク・パウルは、その最新の好例である。ドイツ人ルーキーは、18番でクラッチパットを決めてバーディを奪い、1打差をつけて優勝した。パウルはソンムンタネールGCでのスコアリングがトリッキーなものとなった午後を3バーディ、4ボギーとし、大会を通算15アンダーでフィニッシュ。26回目のDPワールドツアー主催大会出場にして初めて勝者の輪に加わった。「正直、言葉がありませんし、とにかく幸せです。ガールフレンドと僕は、僕のメンタル面について、改善にしっかり取り組んできました。彼女は僕の初優勝の場に居合わせるのが夢であり、彼女は今ここにいるので、信じられない気持ちです」

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