旅人ゴルファー・川村昌弘のレンタカー事情
2022年 ソウダルオープン
期間:05/12〜05/15 場所:リンクフェンインターナショナルGC(ベルギー)
「ソウダルオープン」について知っておくべき5つのこと
今週のDPワールドツアーはベルギーを再訪し、リンクフェンインターナショナルGCを舞台に歴史的な「ソウダルオープン」が開催される。同大会について知ってくべき5つの重要事項は次の通り。
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歴史的な大会がツアーに復帰
「ベルギーオープン」が初めてDPワールドツアーの大会として開催されたのは1978年のことだが、ゴルフ界ではその前からトップクラスの大会として知れ渡っていた。
1910年に第1回大会が開催された「ベルギーオープン」は、1928年に72ホールのストロークプレーとなり、古くはサー・ヘンリー・コットンやウォルター・ヘイゲンといった名手が優勝を遂げ、近年はホセ・マリア・オラサバル、ダレン・クラーク、サー・ニック・ファルド、そしてリー・ウェストウッドといった選手たちがトロフィーを掲げている。
このところ休止を余儀なくされた期間があったものの、2022年に行われた大々的な投資により、荘厳な伝統は継続されることになったわけだが、ベルギーにおけるゴルフが革新的な野心に満ちていることは今も変わりはない。
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72ホールのストロークプレーに回帰
大会はウェストウッドが勝利した2000年を最後に18年間休止となっていたが、革新的な大会方式で行われた「ベルギーノックアウト」で再開した。
同大会では、まず36ホールのストロークプレーと必要に応じてプレーオフが行われ、フィールドを64人に絞った上で週末に行われた9ホールのマッチプレーで日曜の最後まで勝ち抜いた者がトロフィーを掲げた。
2018年には、アドリアン・オタエギがこの大会でDPワールドツアー2勝目を挙げ、その12カ月後にはグイド・ミグリオッティが同じくツアー2勝目を挙げた。
また、2019年大会では障がい者向けの「G-ゴルフノックアウト」でブレンダン・ロウラーがアデム・ワービに勝利し、ヨーロピアンチャレンジツアーの「KPMGトロフィー」の出場権を獲得した。
今週は72ホールのストロークプレーで行われるが、ベルギーは今後もこのゲームにおける新機軸を打ち出してくれることだろう。
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地元ヒーロー見参
これまで「ソウダルオープン」では多くの国際的なビッグネームが勝利を挙げてきたが、大会最多勝記録の栄誉は5勝を挙げた地元の英雄であるフローリー・ファン・ドンクが保持している。
ベルギー勢による母国優勝は、彼による1956年の勝利が最後となっているが、今年はファンを引き連れてプレーするニコラス・コルサーツ、トーマス・デトリー、そしてトーマス・ピータースがファン・ドンクの足跡をたどるべくトロフィーに挑戦する。
今季の「アブダビHSBC選手権」で「ロレックスシリーズ」初制覇を果たしたピータースは、DPワールドツアーランキングを3位として今週の大会を迎える。一方、彼と同じ「ライダーカップ」出場選手であり、3年前の「フランスオープン」で7年ぶりの勝利を飾ったコルサーツは、この大会でDPワールドツアー4勝目を狙っている。
これに対し、ツアー初優勝を期して今大会に臨むデトリーは、過去2シーズンでそれぞれ2位に2度ずつ入っているだけに、ここで優勝すれば地元は大いに盛り上がることだろう。
今週はこうしたベルギー出身選手に加え、地元のアマチュア選手たちも出場するとあって、コースの至る所で地元ファンの声援が飛び交うことになりそうだ。
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「ライダーカップ」出場組が集結
今週は強豪ぞろいのフィールドがアントワープに集結するため、コルサーツとピータース以外の「ライダーカップ」出場経験者もフィールドに名を連ねている。
昨年、「ライダーカップ」出場を果たしたベルント・ヴィースベルガーはその一人であり、ピータースが出場した2016年大会のチームメイトであるラファ・カブレラベローとアンディ・サリバンもフィールドに含まれている。
今週で3週連続でのティアップとなる2018年「ライダーカップ」優勝キャプテンのトーマス・ビヨーンを含め、今大会では9カ国からは合計11人の「ライダーカップ」出場選手が出場する予定となっている。
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メジャー出場権を懸けた戦い
今週は10枠の「全米オープン」出場権を巡る2022年欧州予選会シリーズ全4戦の第2戦となる。
昨年のシリーズでトーリーパインズ行きを決めたデトリーは、3年連続で米国のナショナルオープンに出場するべく、今季のシリーズに臨んでいる。
同シリーズでは前週の「ベットフレッドブリティッシュマスターズ」、今大会、「オランダオープン(5月26~29日)」、そして「ポルシェヨーロピアンオープン(6月2~5日)」におけるDPワールドツアーランキングポイントの合計でトップ10に入った(まだ出場権を有していない)選手が、ブルックラインのザ・カントリークラブ行きのチケットを手にすることとなる。
昨年はこのルートで「全米オープン」に出場したミグリオッティが4位タイに入っているだけに、全力を尽くしてプレーするだけの価値はある。
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