舞台はポルトガル クッツェー、ハリントンらが参戦
2021年 ポルトガルマスターズ
期間:11/04〜11/07 場所:ドムペドロ ビクトリアGC (ポルトガル)
「ポルトガルマスターズ」で知っておくべき5つのこと
ドムペドロ ビクトリアGCで開催される「ポルトガルマスターズ」について知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
第15回大会
元々5月に開催が予定されていた「ポルトガルマスターズ」は、スケジュールが再編され、今週、第15回大会が帰ってくることになった。
今年も大会は2004年に開場し、07年以降、毎年大会の開催コースとなってきたアーノルド・パーマー設計のドムペドロ ビクトリアGCで開催される。同コースでは、05年に「ワールドカップ選手権」が開催され、このときはウェールズが優勝している。
クッツェーの防衛戦
南アフリカのジョージ・クッツェーは、20年「ポルトガルマスターズ」でヨーロピアンツアー5勝目、そして欧州の地における初優勝を飾った。ショートゲームの名人芸を見せ、日曜にノーボギーの「66」をマークし、強豪選手たちの追撃をかわした。この2打差の勝利により、クッツェーはこの大会を制した初の南アフリカ人選手となった。
大会連覇に臨む彼は、現地時間で木曜の午前8時に、メジャー3勝を誇る20年「ライダーカップ」欧州代表キャプテンであり、16年「ポルトガルマスターズ」王者でもあるパドレイグ・ハリントン(アイルランド)、そして今季の「イタリアオープン」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げたデンマークのニコライ・ホイゴーと共に10番ティからスタートする。
ロースコアの歴史
これまでドムペドロ ビクトリアGCと「ポルトガルマスターズ」は、ヨーロピアンツアーの歴史に残るロースコアを目撃してきた。
最も記憶に残っているのはオリバー・フィッシャーによるラウンドであり、18年にこの地でヨーロピアンツアー史上初となる60切りの快挙を達成した。1イーグル、10バーディ、ノーボギーの12アンダー、「59」をマークしたイングランド人選手は、タップインのパーで最終ホールを締め括り、ヨーロピアンツアーの歴史に自らの名前を刻んだのである。
この他、スコット・ジェイミソンとニコラス・コルサーツが、それぞれ2013年と2014年に「60」ジャストをマークしている。
栄えある大会王者たち
「ポルトガルマスターズ」は07年以降、毎年開催されており、これまで同大会では7カ国が王者を輩出してきた。
過去の大会王者の顔ぶれは豪華なものとなっており、これにはメジャー王者のハリントンとシェーン・ローリー、そしてかつての世界ナンバーワンにして現「レース・トゥ・ドバイ」王者であるリー・ウェストウッドが含まれる。
今週のフィールドには、クッツェーとハリントンに加え、ルーカス・ビェルレガード、アレクサンダー・レビ、アルバロ・キロス、アンディ・サリバン、そしてスティーブン・ブラウンが過去の大会王者として名を連ねている。
最終戦まで残り2大会
「ポルトガルマスターズ」は21年「レース・トゥ・ドバイ」のレギュラー大会としては、最後から2番目の大会であり、来週の「AVIVドバイ選手権」にて、22年ヨーロピアンツアーのシード権を獲得する110人の選手が確定し、その後、シーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」が開催される。この110人枠に加え、“追加枠”として12人にもシード権が与えられることから、現時点での暫定的なカットラインは122位となっている。
今後、22年へ向けた「レース・トゥ・ドバイ」の新たなトップ110が決定し、更にはヨーロピアンチャレンジツアーの「ロード・トゥ・マジョルカ」ランキングでトップ20入りした選手にもヨーロピアンツアーのシード権が与えられることになる。
なお、今年は若干のルール変更があり、現在のシード選手はメンバーシップを失わないことになっている。現シード選手でトップ110入りを逃した選手は、21年「レース・トゥ・ドバイ」に基づいてリランクされることになるが、このカテゴリーシステムのなかで順位下降を抑止する構造のセーフティネットが適用されることになる。