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ステンソンとソレンスタムが見つめる母国の未来

ヨーロピアンツアーが新たな地平を切り開く2021年「スカンジナビアミックス」で大会ホストを務めるヘンリック・ステンソンアニカ・ソレンスタムは、今大会が次世代のスタープレーヤーたちを鼓舞するきっかけになることを願っている。

今週はツアー史上初めて、バルダG&CCにて78人の男子選手と78人の女子選手が、同じコースで、同じ賞金と同じトロフィーをかけて真剣勝負を繰り広げることになる。

大会期間中は、全選手が同じ練習施設をシェアし、組み合わせも男女混合となり、練習ラウンドも一緒にプレーすることになる。

ソレンスタムとステンソンは、ともにこのゲームの最高峰で素晴らしいキャリアを築いており、ソレンスタムはメジャー10勝を成し遂げ、ステンソンは「全英オープン」を制覇したほか、「レース・トゥ・ドバイ」で2度にわたり年間王者に輝いている。

そして、スウェーデンのスーパースターである2人は、この画期的な男女混合大会が自分たちの母国で開催されることで、少年少女が自分たちの足跡をたどる上でのインスピレーションの源となることを願っている。

「僕らはこの国の次世代のゴルファーたちを触発しなければと思っているのだけど、それはアニカと僕が、自分たちの財団や活動を通じて情熱を傾けていることなんだ」とステンソン。

「これは目新しいコンセプトであり、女子選手たちとのプレー、そしてそれを男女同権の先駆者であり、それについて様々な良い取り組みとしてきた僕らの母国でやるのは素晴らしいことだし、この新方式の一員として関われることに胸が躍るよ。これをスウェーデンで開催するのは素晴らしいことだと思う」

「それをアニカと一緒にできるのは、とても特別なことだね」

「彼女が史上最高の女子選手であることは、僕だけでなく他の全ての人々も同意することだと思う。この大会を彼女とスウェーデンで一緒にできることは光栄であり、ここはこの大会に相応しい場所だと思う」

「僕らはこの大会を全世界へ向け発信することになる。これは完全に新しいコンセプトであり、僕は僕らのスポーツでそれをできることに興奮しているんだ」

ソレンスタムはそれに続けて、「ここにいることにとんでもなく興奮している。これは素晴らしいこと。スウェーデンに帰ってくることもそうだし、特に自分の母国にて競技でショットを打つのは13年振りだから、今週はファンのことをとても楽しみにしている」と述べた。

「ヘンリックとスウェーデンで、この唯一無二で歴史的な大会のホストを務めることは、とても光栄なことだと思う」

「これまで何人かの選手たちと会って話すのは楽しかったし、多くの選手たちは胸を躍らせている。練習場を歩き回って、男女の選手が入り交じっているのを見るのも、交流を深めるのも本当に楽しい」

「私たちはともにスウェーデンでのゴルフや次世代のことをとても大切に思っているし、その気持ちがなければ、ここにはいなかった」

今週コース上では、この2人の設定する目標はかけ離れている。というのも、2008年に引退したソレンスタムは、最近になって再び競技でプレーし始めたばかりのところだからだ。

「ここへ来て、プレーするだけでハッピー。去年の10月から競技でプレーし始めたばかりだから、私は自分のゴルフに関してやるべきことが沢山あるの」とソレンスタム。

「私は人生でこれまでとは異なる章を生きているから、結果は私にとって最重要ではないのよ。私はとにかく良い時間を過ごすとともに、この大会に向けた意識と注目を高めるのを手助けすることにフォーカスしている。もちろん予選通過を果たせたらうれしいし、賞金の小切手をヘンリックに渡すことができれば、それは夢のシナリオだし、楽しいと思う」

一方、ステンソンは彼らしからぬ最近の不調を脱し、6度目の「ライダーカップ」出場というミッションへ向け、再始動することを目指している。

「そろそろ調子を上げる頃合いだね。これまで厳しいシーズンとなってきた。本当に酷いスタートだったけれど、時は迫っているし、あの(ライダーカップ欧州代表)チーム入りへ向け、望みを繋ぐためには、確実に良いパフォーマンスを見せる必要があるね」

「間違いなく調子を上げ始めるべき時期にきているし、今週がその方向への第一歩となることを望んでいる」

ステンソンとソレンスタムはともにフロリダに居住しているのだが、2人の息子は揃って同じゴルフレッスンに通い、将来の「ライダーカップ」におけるパートナーシップを見越して備えていることを明かした。

「カレ(ステンソンの息子)も私の息子のウィルも、レイクノナ周辺のあちこちで練習していて、毎週木曜は同じジュニアチームでレッスンを受けている。こういうのは楽しいわね」とソレンスタム。

ステンソンは、「僕らの息子たちにも大きな試合が待っているんだ」と続けた。

この2人は、同じくスカンジナビアが生んだ偉大な選手であるトーマス・ビヨーンと同組で大会初日と2日目をプレーすることになる。なんとこの3人は、合わせてレディースヨーロピアンツアーとヨーロピアンツアーで通算44勝を挙げているのである。

そして、2018年「ライダーカップ」のキャプテンは、ゴルフ界の“権威”とのプレーを楽しみにしている。

「スウェーデンのゴルフ界において、この2人以上に高い権威はいないからね」とデンマーク出身のビヨーン。

「アニカと僕は同世代で、長年にわたり、彼女のキャリアを間近で見ながら成長してきたんだ。女子ゴルフを席巻した彼女のキャリアは卓越したものだったし、彼女は女子ゴルフ界のジャック・ニクラス、あるいはタイガー・ウッズだからね」

「もちろん、プレーという意味ではアニカのようにゴルフから離れる人々もいるけれど、彼女は色々なやり方でこのゲームと関わりを持っている。人は過去の偉大な選手たちがどれだけ凄かったかを忘れがちだけど、僕はアニカのキャリアをとても近いところで追っていたんだ。それに、僕らの年齢で一緒に競技のゴルフをプレーするのはとても特別なことだし、それを楽しみにしている」

「もう一人のヘンリックは、長年知っているとても近しい友人で、彼はまだ素晴らしいことをやり遂げようという希望や野心を持っていて、それを叶えることのできる能力も持っているから、こちらは異なるケースだね。僕は彼がプレーするのを見るのが大好きだし、彼は間違いなく世界最高のゴルファーの一人で、彼はそれを何年かにわたり信じ難い結果を残して証明したね」

「だから、間近で彼のプレーを見るのは、かなりクールなことなんだ。僕の子供たちはヨーテボリに住んでいるし、僕ら3人で一緒にプレーするのは素敵なことだね。僕らはゴルフ界ではちょっとした古参だけど、それでもまだやれることはあると思う。3人全員にとって楽しい大会になるね」

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