メジャー4勝のアーニー・エルスも出場（※写真は2017年マスターズ）

終幕に近づきつつある2019年の「レース・トゥ・ドバイ」は、今週、シーズン最後から2番目の大会となる「ネッドバンクゴルフチャレンジ」が開催される。同大会について、押さえておくべきストーリーラインは次の通りである。

メジャーの雰囲気

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「アフリカのメジャー」と呼ばれるサンシティでの大会には、多くのスター選手が出場予定となっており、この中には合わせてメジャー11勝に上る5人のメジャー王者が含まれる。

「全米オープン」と「全英オープン」でそれぞれ2勝ずつ挙げているアーニー・エルスは、今週出場する8人の地元南アフリカ出身選手の1人であり、他には第139回「全英オープン」を制した同胞のルイ・ウーストハイゼンも今大会に出場する。

同じく「全英オープン」王者であるヘンリック・ステンソンは3年ぶりのゲーリー・プレーヤーCC再訪を果たすほか、今週はメジャー2勝のマルティン・カイマーに加え、2020年「ライダーカップ」欧州代表キャプテンでありメジャー3勝のパドレイグ・ハリントンもフィールドに名を連ねている。

結末に近づく「レース・トゥ・ドバイ」

すでに45大会を消化した2019年「レース・トゥ・ドバイ」は、残すところあと2戦のみとなり、ツアーが南アフリカを再訪するなか、ヨーロピアンツアーナンバーワンを巡る争いはますます熱を帯びている。

現在、「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るのは、オーストリア人選手として初めてヨーロピアンツアーナンバーワンの称号を狙うベルント・ヴィースベルガーである。しかしながら、今週はトップの彼を僅差で追うライバルたちもティアップする予定で、目下「レース・トゥ・ドバイ」でトップ10につける選手からは4人がエントリー。そのうち、最もヴィースベルガーに近い位置につけるのは、現在ランキング4位のマシュー・フィッツパトリックとなっている。

素晴らしきウェスティ

昨年、リー・ウェストウッドは「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で2014年以来となるヨーロピアンツアー優勝を果たし、「ロレックスシリーズ」初制覇を遂げた。

2014年の「メイバンクマレーシアオープン」以来勝利から遠ざかっていたイングランドのベテランは、初日からの3日間を「71」「69」「69」でラウンドすると、最終日は見事8アンダーの「64」で回りサンシティでトロフィーを掲げた。

1年が経ち、かつての世界ナンバーワンは「ロレックスシリーズ」2勝目を目指し、タイトル防衛に臨むことになる。

「ロレックスシリーズ」の重要性

「ネッドバンクゴルフチャレンジ」は、2019年「レース・トゥ・ドバイ」における「ロレックスシリーズ」第7戦となる。最低賞金額が700万ドルとなっている同シリーズは、各大会が豪華フィールドで構成され、今週選手たちは、賞金総額750万ドル、優勝賞金250万ドル、そして計9000の「レース・トゥ・ドバイ」ポイントを懸けてプレーすることになる。

今週のフィールドには、それぞれ「ロレックスシリーズ」で2勝を挙げているアレックス・ノレンとベルント・ヴィースベルガーが含まれる。

最高の舞台

ゲーリー・プレーヤーCCは、その名の通り、生涯グランドスラムを達成したゲーリー・プレーヤー設計のコースであり、南アフリカ有数の景観美を誇るコースでもある。

1979年開場の同コースは、ピラネスバーグ国立公園に囲まれており、周辺にはライオン、水牛、象、豹、そしてサイといった野生動物が生息している。

コースは全長7831ydと、2019年「レース・トゥ・ドバイ」の開催コースで最も長いコースのひとつとなっており、選手たちは11月14日に幕を開ける大会初日からタフな試練に晒されることとなる。