衝撃のウッズ初優勝~ 名場面を振り返る/幻のマスターズウィーク
フェアウェイの孔雀 ダグ・サンダース氏が86歳で死去
カラフルなファッションで知られ、米ツアー通算20勝を挙げたダグ・サンダース氏が12日、米テキサス州ヒューストンで亡くなった。86歳だった。PGAツアーは自然死と伝えている。
1933年7月24日、ジョージア州シーダータウン生まれ。独学で学んだコンパクトでフラットなスイングが特徴で、フロリダ大時代の56年にアマチュアとして「カナダ・オープン」で初優勝。直後にプロ転向し、57年シーズンからツアーに参戦した。
<< 下に続く >>
61年に5度の優勝を果たすなどツアー通算20勝。メジャーは59年「全米プロゴルフ選手権」、61年「全米オープン」、66年、70年「全英オープン」と4回の2位。メジャーでのトップ10入りは13回あるが、優勝には届かなかった。
なかでも、70年の全英オープンは、首位で迎えた最終日最終ホールで約80cmのパットを外して優勝を逃し、「ゴルフ史上最も有名なショートパットのミスの一つ」として、いまも語り草となっている。翌日、ジャック・ニクラスとの18ホールのプレーオフで惜敗した。
ファッショナブルなウェアをツアーに持ち込んだことで知られ、73年にはエスクァイア誌でアメリカの「テン・ベスト・ドレスド・ジョックス」(アスリートのベストドレッサー10人)の1人に選ばれた。流行を追うおしゃれな人などを意味する「clothes horse(洋服の馬)」を自称、359足のゴルフシューズやドレスシューズを所有したという。また、そのカラフルさから、「フェアウェイの孔雀」とも称された。
50歳になるとPGAチャンピオンズ(シニア)ツアーで活躍、218大会に出場し、83年には「ワールドシニア招待」で優勝。 83年から94年までは同ツアー「ダグ・サンダース・セレブリティ・クラシック」の司会も務めた。