宮里藍さんが東京五輪コーチを辞退「まだ難しい」
服部道子が東京五輪ゴルフの女子コーチに就任
日本ゴルフ協会(JGA)、オリンピックゴルフ競技対策本部・強化委員会は26日(水)、2020年東京五輪の日本代表女子ゴルフのコーチに服部道子が就任したことを発表した。都内で会見を開き、16年のリオデジャネイロ五輪に続いてヘッドコーチを務める丸山茂樹とともに、任命書を授けた。
服部は1985年に「全米女子アマチュア選手権」で日本人初の優勝を果たし、テキサス大を卒業した91年にプロ入り。賞金女王に輝いた98年の年間5勝を含め、日本ツアーで通算18勝を挙げた。9月に51歳になる。「本当に身の引き締まる気持ちでいっぱい。選手のパフォーマンスが最大限に発揮できるように、プレーしやすい環境を作っていきたいと思う」と抱負を語った。
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リオ五輪では女性指導者が不在だったことを受け、丸山は当時から「女性への対応が難しかった。選手も女性コーチの方が話しやすいのではないかと」と、東京五輪での改善を提案していた。対策本部は当初、2017年に引退した宮里藍に就任を打診したが、昨年7月までに辞退された。服部はことし、小林浩美・強化委員会副委員長から電話で要請を受け、翌日に「私でよければお願いします」と大役を受けたという。
五輪のゴルフ競技は世界ランキングをもとにした、独自のランキングで男女各60人の代表選手を選出する(20年7月)。男女ともに上位15位までの選手(1つの国・地域ごとに最大4人)は自動選出され、以下は各チーム2人まで。日本代表は現在のランキングでは、男子が松山英樹と今平周吾、女子は畑岡奈紗と鈴木愛が出場圏内にいる。
ほかの多くの競技とは異なり、選手選考にコーチや対策本部の意向は反映されない。並びに個人競技とあって、服部は「コーチの大きな役割はスポークスマンだとお伺いしている。(ツアー会場で)練習ラウンドを見せていただいたりして、選手の特徴や居心地の良いリズムなんかを聞きながら、話しやすい、何でも言える環境になっていければ」と話した。
会場の霞ヶ関カンツリー倶楽部でのラウンド経験があるが、「8月の、夏の湿度の高い“霞ヶ関”はこれまで避けてしまっていた。今年は足で体験したい。何が必要か見えてくると思う。何度か回らせていただきたいと思う」と、対策を練る考えを示した。(編集部・桂川洋一)