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スポーツ庁の鈴木大地長官が語る ゴルフへの期待と五輪の価値
スポーツ庁の鈴木大地長官は19日までに、GDOの取材に応じ、8月1日から始まるゴルフの第1回スポーツ庁長官杯やゴルフ場利用税撤廃に向けた取り組みなどについて語った。また、112年ぶりに競技に復帰するリオデジャネイロ五輪でのゴルフへ、ソウル五輪100m背泳ぎ金メダリストとしての自身の経験も踏まえ“オリンピック効果”の期待とその価値についても語った。
――今年初開催となる「スポーツ庁長官杯 第1回ゴルフフェスタ全国大会」は、どんな大会なのでしょう?
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コースによる難易度の違いを評価しながら、全国で争えるような大会になっています。こうやって全国で争えるゴルフ大会はあまり聞かないので、面白い試みだと思います。全国の人とゴルフを通じてひとつになれる一体感もあると思うので、こういう大会を契機にして、1人でも多くの人がゴルフに触れてくれれば良いと思います。
――スポーツ庁は「長官杯」を後援していますが、スポーツ庁としてゴルフ産業にはどんな期待をしていますか?
日本にあるゴルフ場は約2400コース。施設業としてもかなり大きな市場です。ゴルフで地域を活性化できると思うし、健康産業として老若男女もプレーできる。スポーツ産業を伸ばすという意味でもゴルフに期待をしています。スポーツ庁としては、ゴルフ場利用税廃止の働きかけも行っています。残念ながら昨年度は見送りになりましたが、引き続き廃止に向けて動いていきたいと思っています。
――オリンピックにゴルフが112年ぶりに復活します。金メダリスト(1988年ソウル五輪)でもある長官にとって、メダルの価値とは?
私が出たのは1984年と88年です。ちょうど88年はテニスがオリンピックに復活した年で、当時シュテフィ・グラフという選手が、その年に4大タイトルとオリンピックを制して5冠(ゴールデンスラム)を達成して、非常に喜んでいた記憶があります。
今年のリオデジャネイロオリンピックでは、男子プロゴルファーのトップの人達の中で辞退される選手が出ていることは残念ですが、我々のようなスポーツ(水泳など)でいうと、オリンピックは最高峰の大会として位置づけられていて、世界選手権で2回チャンピオンになろうが、アジア大会で3つ金メダルを獲ろうが、オリンピックのメダルというのはその選手の競技キャリアに燦然と輝きます。今のゴルフ界の中でのオリンピックの位置付けと、4年後、10年後の位置付けは全然変わってくる可能性がありますよね。
そのスポーツを誰のためにやっているのか?と考えたときに、自分のためでもありますが、国民と一緒に戦っているという気持ちが出てくる。そういう今までにない経験や感情を持つことができる。選手としての考え方を広げてくれるチャンスじゃないかと思います。やりがいが違いますね。お金は稼げないかもしれないけど、一生記憶に残る選手になれるチャンスがあると思います。
――オリンピック出場選手にメッセージを
日本を背負って戦う試合はそうはないので、選手として自分の奧から出てくる力がわいてくるのではないかと思います。新たな自分を発見するような気持ちで、果敢にチャレンジしてもらいたいですね。