ニュース

国内、アメリカ、ヨーロッパの最新ゴルフニュースが満載!

松山英樹に聞きたい72のコト 【DAY2】~ゴルフのコツとこだわり~

<Q10:距離の打ち分け精度はどこまでを求めていますか?>

「アイアンであれば、僕は5ydは打ち分けないといけないな、と思っている。190ydとか、185yd、180yd…といった具合に。それ以上細かい距離の差は“雰囲気”で調整します。フルショットで計算できる飛距離から、いくつ落としていくかというところ。少し距離を出したいという時は、ボールを少し右側に置いたりしますが…。ただ、同じ190ydでもゴルフではピンの位置、ホールロケーションによって持つ番手は変わります。僕たちプロだって、理想では1yd刻みで打ちたいと思いますよ。でも169ydと170ydを打ち分けられたら、ほとんどカップに入るでしょう。そんな精度があったら、10ydくらいのアプローチだったら、全部カップを狙えます。極端な例ですが、僕らもそんなことは無理だということです」

<Q11:クラブへの“譲れない”こだわりはありますか?>

「例えばウッドだったら、最近のヘッドに施されている白い色使いとか、線が入ったデザインなんかは、あまり気になりません。ただ、ヘッドの形状、向き、シャフトの入り方など、僕は見た目の形をものすごく問題にします。どんなに気に入った模様が入っていても、形状が悪ければ絶対に使わない。同じモデルでも、クラブには個体差が出るので、それもすごく気になります」

<< 下に続く >>

<Q12:ボールに入っている番号は?>

「試合では必ず『1』と『3』を使います。1ダース入りのゴルフボールって、3個ずつ『1』、『2』、『3』、『4』とナンバーが入っていますが、小さい頃からなぜか『2』と『4』を使うとスコアが悪いジンクスがあって…。ちなみにラウンド中のボール交換のタイミングは特に気にしません(※編注:プロによっては『3ホール毎に新しいボールを使う』といった決まりを作っている選手もいる)。調子が良くて1球で18ホール終わる時もあれば、10球近く替える時もあります。池に入れたりしなければ、だいたい、2~3球。自分の中でルールはありません」

<Q13:得意のアイアンショット。最近ではどんな練習をしていますか?>

「ドライビングレンジでは、グラファイトデザイン社の『ツアーADレッスン』という軟らかいシャフトを挿したアイアンを使って練習しています。大学1年の時に市販のものを購入。(アマチュアで)優勝した三井住友VISA太平洋マスターズの時も同じ練習をしていました。しばらく使わなかったんですが、今年になってふと、またやってみようと。ウェッジと7I、4Iの3本を作っていただきました。軽さはさほど感じませんが、少し軟らかい。振り遅れたり、打ち急いだりするとボールが曲がります。試合で使うクラブだと、どんどんスイングリズムが速くなるので、それを矯正するため、自分の思い通りのスイングをして、どこに飛んだかを確認するのが目的です」

<Q14:弾道計測器(トラックマン)はどう使っていますか?>

「まだ十分に使いこなせている、というわけではないですね(笑)。試合会場に常に持ち込んでいますが…。ただ、風が強くて自分の飛距離が判断できない時なんかも含めて『こうスイングすれば、このくらい飛ぶ』というのが、すぐ分かるのがいいところ。安くはないですよ…すごく高かった。買う時はためらいました(国内の一般市場価格は約280万円)。ただ、僕は数字はあまり気にしません。データはデータだろう、というところ。フィーリングを絶対的に大事にします。数字ばかり追いかけても、いいことはありません」

<Q15:試合用ウエアのコーディネートはどうしていますか?>

「ダンロップスポーツさんからウエアを送っていただいて、自分で考えています。洗濯して着回します。乾燥機は服が縮むのが嫌なので使いません。勝負カラー?昔はシャツが白でした。最近は白以外に黄、青も多いですかね」

<Q16:シューズへのこだわりは?>

「最近はランニングシューズのような軽いモデルもたくさんあって、ラウンド中に疲れがたまらないところが良いなと思うんですけど、スイングのことを考えると、僕にはあまり合わなくて…。昔から使っていたクラシックなタイプが好みです。少し重めで、靴底が少し軟らかい。ちなみにアシックスさんにお願いして、マークの位置をかかと寄りにずらしてもらっています。アドレスをした時に、デザインが目に入って集中しにくかったので…。お願いしたら、快く対応していただいて本当に感謝しています」

<Q17:ソックスにもこだわりが?>

「実は5本指ソックスを試合中に履いています。足の指の爪が曲がっている箇所があって、普通のソックスだとそれが皮膚を傷つけて、血が出たりしたことがありました。僕は少しキツ目に履くのですが、5本指ソックスなら大丈夫だった。トレーニングや、キャッチボールをするときも5本指。移動やお休みの時なんかは普通の靴下です」

<Q18:サングラスは必要不可欠?>

「高校に入るまではずっと視力が1.5くらいあったんですが、高校2年に上がる前、ハワイなど海外の暑い地域に2、3回、遠征に行ったあと『ボールが見えにくい』と思って視力を測りに行ったら、0.2~0.3くらいしかなかったんです。紫外線以外に思い当たるフシがなくて、それからサングラスをするようになりました。いまはラウンド中にコンタクトをして、度が入っていないレンズのサングラスをしています」

※あす配信の【DAY3】は、~アメリカ生活と素顔~編。米ツアー本格参戦から3年目のシーズンは1月に再開。すっかりアメリカナイズされた(???)、23歳の姿をお楽しみください。

関連リンク



あなたにおすすめ



ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!