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日本ゴルフ協会期待の若手が悲願の日本一に輝く

日本ゴルフ協会(JGA)では、将来有望と判断したジュニアゴルファーの育成に力を入れている。2007年春にJGAが茨城ゴルフ倶楽部で合宿を行った際に招集されたメンバーの中には石川遼、そして今年「日本アマチュアゴルフ選手権競技」を制した大堀裕次郎の名前もあった。

石川はその後、「マンシングウェアオープンKSBカップ」でツアー初優勝を果たすなど、一躍注目度が増したために、この強化メンバーから除外されたが、大堀はその後、今回の開催コースとなった東京ゴルフ倶楽部での合宿にも参加するなど、有望視されていた。

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ところが、その後は身長が伸びると同時にドライバーショットでも飛距離も伸びたが、その反面、方向性の安定さを失い、2年前には思い切りスイングすることも出来なくなってしまった。しかし、諦めることなく練習に取り組んだ結果、完全復活を果たし悲願の日本一に。「家族や仲間、そして湯原信光さんのおかげです」と話した。

大堀は4人兄弟の4番目、兄の影響でゴルフを始めたが、2歳上の姉・薫さんは2010年「日本女子学生ゴルフ選手権競技」を制すなど、大堀も憧れる存在だった。そして高校、大学と姉の後を追う形で進学し、多くの仲間に恵まれた。

そして、ゴルフに対する自信を失っていた大堀に多大な影響を与えた存在、それが湯原だった。「昨年の日本プロシニアでキャディをやらせていただいたのですが、凄く勉強になりました。一番はプロの方々の切り替えの速さです。ミスショットをしたら、その場は熱くなりますが、次のショットに入る時には、完全に切り替わっているんですよね。それと、湯原さんにはスイングの悩みなどを相談していて、今年の2月にはタイでの合宿(2週間)にも誘っていただいて、スイングだけでなく考え方など凄く勉強になりました」。

昨日終了した国内シニアツアー「ISPS・HANDA CUP・フィランスロピーシニアトーナメント」で、単独2位に終わった湯原は「おまえのために運を少し残しといたから、優勝して、俺と同じカップに名前を刻め」とエールを送られていた。日本アマの優勝カップには歴代優勝者の名前が全て刻み込まれている。「まだ、報告していないのですが、湯原さんになんて言われますかね」と報告することに緊張と嬉しさを滲ませる。

「1年前の自分だったら、こんなゴルフはできていませんね。今は状態のすごく良いので、このままクオリファイを通過してプロへの道を切り開きたい」。今回の優勝でクオリファイのファーストを免除されることになった大堀は、8月末以降のセカンドから挑戦が始まることになった。(埼玉県狭山市/本橋英治)

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