【4日目】決勝進出の大堀「駆け引きが大好き!」/日本アマ
大堀裕次郎がアマチュア日本一/日本アマ最終日
2013/07/13 15:59
2013年のアマチュアゴルファーナンバー1の座を掴んだのは、大阪学院大学4年の大堀裕次郎だった。埼玉県の東京ゴルフ倶楽部で行われた「日本アマチュアゴルフ選手権競技」最終日。大会4日目までの暑さは和らぎ、絶好のゴルフ日和となる中、杉山知靖との36ホールにわたるマッチプレーを制した。
午前7時スタートの1番ティで緊張を隠しきれなかった杉山は、自らのミスから1番を奪われると、2番では大堀がバーディを奪い2アップとリード。3番は共にパーで分けたが、4番、5番も大堀が奪い、あっという間に4アップの大量リードを奪った。
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その後は杉山も落ち着きを取り戻し、スコアに動きが無くなったが、前半の18ホールを終えて約30分間の休憩後に始まった後半、大堀が勝負をかけた。「4アップのリードはありましたが、オールスクエアと思って後半を迎えました。今日はアイアンショットの距離間が合っていたのでピンにつけることが出来ました」。
2番で5アップとした大堀は、4番、5番と連続バーディで7アップ。さらに7番では杉山が3メートルのパーパットを外して8アップ。8番、9番をパーで分けたが、10番で大堀が2打目をピンの左60センチにつけた。このホールでもパーパットを外した杉山が、大堀のボールをコンシードし決着。9&8という大差をつけた大堀が第98代のアマチュアナンバー1となった。
勝利が確定した瞬間、キャディに寄り添い、大粒の涙を流した大堀。表彰式の優勝スピーチでも再び涙で言葉を詰まらせた。この日は同じ部の仲間たちが、大堀には内緒で深夜に車を走らせ応援に駆けつけた。「家族や仲間が応援してくれていたので、気合いが入りました」。大学最後の年に最高の栄冠を掴んだ大堀は今後、プロの舞台を目指すことになる。
なお、決勝戦と同時進行で行われた18ホールの3位決定戦は、オーストラリアのキャメロン・デービスが14番を奪い1アップとリードしたが、16番、17番を連続で奪ったイ・スミン(韓国)が逆転勝利。36ホールのストローク戦でメダリストに輝いたスミンが、最後に意地を見せた。