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12歳天才少女の心臓疾患との闘い

アメリカのゴルフ界のみならず、世界中のゴルファーを元気付けている12歳の天才少女がいる。サンディエゴに住む、マッケンジー・クラインはカリフォルニア州アマチュア女子ゴルフ大会12歳以下の部で2度優勝。ハンディは1.2という凄腕だ。しかしマッケンジーの素晴らしさはゴルフの腕前だけでない。彼女は生まれつき心室がひとつ足りず、大動脈と肺動脈が入れ替わってしまっているという欠陥があり、2歳になるまでに2度の心臓手術を受けている。この心臓疾患ため、マッケンジーは幼い頃から、有酸素的な運動が一切許されていなかった。

マッケンジー・クライン
「それでも両親は私に何かスポーツをさせたかったんですね。激しくない運動なら何かできると思って探していたそうです。主治医がゴルフをしていたので、私も始めました。そうしたら、大好きになっちゃったんです」

5歳からゴルフを始めたマッケンジー。7歳で初優勝を飾り、以来カリフォルニア州のジュニア大会を総なめ。昨年には、全米アマチュア女子パブリンクスに最年少出場を果たした。彼女の天才ぶりと抱えている心臓疾患のことは、米国ゴルフ界の耳に届いた。ジョン・デーリーが今年2月に「ビュイック・インビテーショナル」で復活優勝を遂げた背景にもマッケンジーがいたことはあまり知られていない。実は、デーリーはマッケンジーと同大会のプロアマ戦を回り、彼女から感銘を受けている。マッケンジーは当時まだ11歳だったが、そのプロアマ戦で72をマークしていた。さらにジョン・デーリーは「マスターズ」前夜になんとマッケンジーに電話し、勇気付けてもらっていたという。さらにマッケンジーはLPGAツアーのメジャー初戦、「クラフト・ナビスコ選手権」のプロアマ戦にも招待され、パティ・シーハンとまわった。

パティ・シーハン
「いままでのキャリアの中であんな素晴らしいプレーをする11歳に出会ったことがないわ。素晴らしいお嬢さんね。ゴルフをすごく愛してくれているし、将来が楽しみですね」

彼女への期待はもう一つある。ゴルフで活躍することで、現在彼女が広告塔と化している、「チルドレンズ・ハート・ファンデーション(児童心臓病基金)」に寄付金を集めることだ。心臓疾患を抱えながらも懸命に生きているマッケンジーはゴルフ界で「最も素敵な、大きなハートの持ち主だ」と賛美の声があがっている。

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