21歳のジャスパー・スタッブスが2024年マスターズ&全英出場権を獲得/アジアパシフィックアマ
2023年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権
期間:10/26〜10/29 場所:ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)
最上位は11位 日本勢が感じた世界との“差”/アジアパシフィックアマ
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日(29日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)
24位から上位フィニッシュを狙って出た大嶋港(岡山・関西高3年)は、最終日を3バーディ、2ボギーで4日間の自己ベスト「70」でプレーし、松井琳空海(まつい・りうら/香川西高2年)と並んで通算10オーバー12位で終えた。
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大嶋は1番をボギーで滑り出したが、2番でバウンスバック。9、10番の連続バーディでスコアを伸ばした。「スタートが悪かったけど、しっかり立て直してアンダーで回れて良かった」と話した。
それでも、優勝したジャスパー・スタッブス(オーストラリア)とは9打差。「技術が試される中で簡単にボギーとかダボを打ってしまうところがまだまだ」と世界との差を自己分析する。「こういう大きい試合で、難しいコースを回れていい経験になって、本当にいい1週間だった」と言いつつ「もっと上を目指していたので、正直悔しい」と正直な思いも口にした。
帰国後はすぐに国内ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」(11月2日~/兵庫・ABC GC)に出場予定で、UAE(世界アマチュアゴルフチーム選手権)→オーストラリア→日本の3連戦となる。「また練習を頑張りたい。世界アマとアジアアマで得た経験を国内で生かせるように」と18歳は飛躍を誓った。
12位からのトップ5入りを目指して出た山下勝将(近大3年)は3バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「74」と落として通算9オーバー。日本勢トップの11位で大会を終えた。3日目からは一転、風が弱まり、天候に恵まれた一日。プレー自体の「やりやすさは感じた」というが、スコアを落とした原因にコースマネジメントを挙げた。
「打った後に『なんでそのクラブで打ったんや…』みたいな。そんなクラブで打つ必要がなかったのに、という感じですね」。7番ではピンまで142ydの2打目で、「ピッチングで抑えて打ったらいいのに、なんか9番を持ってしまって…」。ボールはグリーン奥に外れ、寄らず入らずのボギー。「ショットの調子は良いんですけど、そういう時にこういうミスをしてしまうと…」と悔やんだ。
42位で出た中野麟太朗(早大2年)は4バーディ、3ボギーの「70」でプレー。アンダーパーをマークして4日間を締めくくった。「もっと行けたと思うところもあったけど、このスコアがいま僕が出せるすべて。自分はちゃんとアンダーで回れるんだっていう自信が持てた」とうなずいた。
それでも、「もっと上に行けたんだろうなっていうのもある」との思いは残る。「距離を変えるショットだけだと限界を感じたので、フェードとかドローとかの打ち分けをもうちょっと練習する」と今後の課題を挙げた。
来年は14年ぶりの日本開催。太平洋C御殿場コースが舞台となる。中野は「これまで4回回って全部アンダーを出しているので相性はいい。アジアアマはまだ続く、そういう気持ちで来年は勝ちたい」と意気込み、山下も「マネジメントとかパッティングとか、全部を磨いて質を上げていく」と1年後を見据えた。同コースで行われることしの「三井住友VISA太平洋マスターズ」(11月9日開幕)には松井が出場予定。 “若武者”たちの挑戦は続いていく。(オーストラリア・メルボルン/内山孝志朗)