「自分を褒めたい」前年覇者・橋本美月が5位発進 馬場咲希は43位/アジア女子アマ
2022年 アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権
期間:11/03〜11/06 場所:サイアムCC(タイ)
毎日尿検査、プールはできればマスト 日本チームの必勝ルール
◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 初日(3日)◇サイアムCC ウォーターサイドコース(タイ)◇6309yd(パー72)
過去3大会のうち2勝を誇る日本勢は、今年も初日に2人がトップ10でスタートを切った。みっちりコースチェックを行った事前準備もさることながら、本戦中まで続く徹底した体調管理も強さの秘訣だ。
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JGA(日本ゴルフ協会)の成相美紀フィジカルコーチのもと、選手たちは毎日数項目にわたるチェック項目をつけている。睡眠時間、睡眠の質、主観的な疲労度、起床後の心拍数、水分摂取量を図る尿比重値などなど。
「選手自身に振り返ってもらって、自分の体の状態に気づいてもらうことも目的です」と、既定のフォーマットに入力してもらい、成相さんが選手のコンディションをチェックしている。
とくに気づきにくいのがプレー中の水分摂取量で、尿比重(尿の成分濃度を調べる検査)の数値が「1.02」より高くなると身体に水分が足りていないサイン。「数字になると分かりやすい。思ったよりも水が飲めていないんだなと思いました」というのは、今年からナショナルチームに入った橋本美月(東北福祉大2年)。ショットを打つたびに意識的に水筒に口をつけるようになった。
適量は天候や選手によって異なるが、同じくナショナルチームの上田澪空(共立女子第二高2年)は1日2リットルを目安にしている。こまめに水分をとるようになって、4日間を通したときの疲労度が少しずつ変わってきたという。
ほかにも、プレー後は体力回復を優先し、練習時間は1~2時間程度まで。なるべく早くホテルにもどり、プールでのクールダウンを勧めている。「体の熱がとれるから」(成相トレーナー)と、本戦前の練習日も日本人選手6人がそろってプールに浸かっていた。
肌寒くなりはじめた日本から海を渡り、今週は炎天下での戦いになる。日本3勝目を目指し、体力勝負の4日間が幕を開けた。(タイチョンブリ/谷口愛純)