初日はくやしい滑り出し

◇アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権 初日（3日）◇サイアムCC ウォーターサイドコース（タイ）◇6309yd（パー72）

想像よりも風が静かだった午後組スタートの馬場咲希（代々木高2年）は、「伸ばせるのに、こんなスコアを出している」と「73」で終わった初日を悔しがった。

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伸ばせなかった要因はパッティング。チャンスにつけてもなかなかカップに入らず、「バーディパットになると、変に手が動いてしまって全然違う方向に出てしまう。ちょっと、意識しすぎてしまいました」とうつむいた。

チャンスを外してうつむく

バーディなしの1ボギーと苦戦する一方で、同組でプレーした地元の有力選手はパワーを武器にぐんぐんスコアを伸ばしていった。5アンダー2位発進を決めたタイのナッタクリッタ・ウォンタウィラップ。平均飛距離が300ydを超えるパワーヒッターだ。

今年のタイのアマチュアオープン優勝者で、前年大会は橋本美月（東北福祉大2年）と優勝争いの末に2位に入った。6月の「全米女子オープン」で米ツアーの飛ばし屋と回った馬場も、「300yd先の木の手前まで飛んで行った」とそのパワーには圧倒されるほどだった。

馬場咲希は同組のタイ選手に圧倒された（David Paul Morris/R&A/R&A via Getty Images)

気を吐いた飛ばし屋に大いに刺激を受けた馬場。パッティングの不調で初日はリードを許したが、ショットの調子は悪くない。「あしたは切り替えて、パッティングも強く打てるように頑張ります」と気合を入れた。（タイチョンブリ／谷口愛純）