鈴木隆太はマスターズ切符獲得ならず 日本勢4人がトップ10入り/アジアアマ
2022年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権
期間:10/27〜10/30 場所:アマタスプリングCC(タイ)
鈴木隆太は「マスターズ」切符に4打届かず 「1年後、ここで優勝できるように」
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日(30日)◇アマタスプリングCC(タイ)◇7502yd(パー72)
優勝スコアの通算13アンダーまであと4打。鈴木隆太(日体大2年)の胸に、埋められなかった差の大きさと、「行けた」という悔しさが同時にこみ上げた。
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首位と3打差から出た最後日は、トップを捉えるために前半で3つ伸ばそうと考えていた。6番を終えて2バーディ、ノーボギー。通算12アンダーで単独首位に立ったが、序盤で長い距離をねじ込みスコアに貢献したパッティングは、ここから思い通りにいかなくなった。
7番で3mのパーパットを外して天を仰ぐと、8番、9番で2m弱を外して連続ボギー。「なんとか修正しようとしていたんですけど、パターで流れを悪くした」と、スコアを伸ばせずに入った後半は焦りが出た。
バックナインは12番のバーディだけで首位との差を埋められず、2ホールを残したところで首位とは3打差。「パターが入らないので、(ピンに)ベッタリつけるしかないと思った」と、勝負に出た17番(パー3)のティショットはショートサイドに外し、池につかまりダブルボギー。「攻めた結果なのでしょうがない。狙ったところに打てなかった自分のレベルが分かった」と優勝が遠のいた。
上位を意識するあまり、力を発揮しきれないのが今年の課題だった。風が強まり難度が徐々に上がるなか、予選2日間までの冷静さを欠いた週末が悔やまれる。「耐えるゴルフのなかでも伸ばさないといけないと感じました。最終日は攻めに徹しようとしすぎて、崩れていってしまった」と振り返った。
これが鈴木にとって初めてのアジアアマ。出場が確定した時点では、世界アマチュアゴルフランク498位と出場した日本勢のなかでは最下位だった。成績を残せなかったこの1年、久々に経験した優勝争いは自信を取り戻させてくれた。「1年後、ここで優勝できるように頑張りたい」と力強く語り、再び「マスターズ」への道に挑戦する。(タイチョンブリ/谷口愛純)