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“新米ママ”宮里藍さん ジュニアゴルファーの保護者にもレッスン

◇女子アマチュア◇宮里藍インビテーショナル Supported by SUNTORY 最終日(25日)◇PGM石岡GC(茨城)◇6188yd(パー72)

米女子ツアーで9勝を挙げ、2017年に引退した宮里藍さん主催のジュニア大会が全3日間の日程を終えた。現役時代を支えた「ビジョン54」の提唱者、ピア・ニールソンとリン・マリオットの教えを自身の経験談を交えながら、馬場咲希(代々木高2年)ら参加した女子中高生ゴルファー、そして選手たちの保護者に伝えた。

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2日間競技が始まる前日23日(金)からレッスン会を実施し、技術よりもラウンド中、その前後における考え方や、ゴルフへの精神面からのアプローチに時間を多く割いた。渡米後にドライバーイップスになったことを明かし、ビジョン54との出会いをきっかけに行動や思考を言語化する作業に没頭した自らのキャリアを例に挙げ、スキルアップのためにはボールを打つこと以外に重要な事柄があることを強調した。

一口にメンタルトレーニングと言っても、それは体を鍛えるのと同じように地道な訓練が必要。「新しいものは楽しくて取り入れやすいが、続けていくのは本人次第。積み重ねていけば強みになっていく。それはいろんなステージで成長のためには必要不可欠。必ずしもビジョン54でなくても、メンタルトレーニングへの意識を変えてほしい」と提案した。

最終日は選手がタイトルを争う間、クラブハウスで保護者向けのレッスン会を実施した。「子どもたちが経験するパフォーマンスがポジティブなものになるか、ネガティブなものになるかは、親御さんの影響がすごく大きいと言われています」と、“アスリートペアレンツ”の心構えなどを説いた。

自らも昨年12月に第1子を出産した。同じ子を持つ母として、中高生の父母を前に「(全日程で)一番緊張しました。逆に恐縮します。こんな新米、“ペーペー”が…」と苦笑い。「(試合中は)自分の娘がプレーしていたら…と親御さんの立場で選手を見た瞬間もありました。(確かに)気持ちは(強く)入りがちになるな、と」。イベントは今回で3回目。前回までとは違う気持ちも芽生え、理解が改めて深まった様子だった。

技術レッスンで披露したチッピングは約3カ月ぶりだったという。今大会の優勝者には宮里さんとのプライベートラウンドの権利が贈られる。直近のゴルフは7月末、前回大会の勝者との同伴プレーで「一応、イーブンパーで回りました」。今後は今大会を制した沖学園中3年・叶結衣とのラウンドが控えており、「もうちょい仕上げていかないと」と舌を出した。(茨城県小美玉市/桂川洋一)

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