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古川龍之介は逃げ切りVならず 「緊張に負けてしまった」

◇日本アマチュア選手権 最終日(1日)◇広島カンツリー倶楽部八本松コース(広島)◇7229yd(パー72)

入れたら2位が決まる最終ホールのパーパットも、緊張で手が動かなかった。「また、緊張に負けてしまった」。ボールはきれいにカップに吸い込まれたが、自分の足りない部分が悔しくてたまらない。

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単独首位から出た古川龍之介(日大4年)は、「70」で回って通算14アンダーでフィニッシュ。岡田晃平に逆転を許し、「日本アマ」優勝はかなわなかった。「本当にもったいない」と悔やまれるのは終盤のプレー。

2打先を行く岡田が15番でOBを打つトラブルに見舞われたものの、ボギーで切り抜けた。「バーディを獲らないと追いつけないと分かっていたけど、打ち切れなかった」と2.5mのバーディパットがカップに蹴られて決められず。16番のバーディで追いついたが、最終ホールは2打目がバンカーにつかまり3オン1パットのパーで終了。バーディを獲った岡田が勝利をさらっていった。

「勝ちきれず、悔しい」と話す一方、どこか表情はスッキリとしている。「高校時代の自分の成績では、日大のレギュラーが目標だった。それが、今ここで優勝争いができている」と振り返る。

7月20日からは、日本代表として「世界大学選手権」に出場。蝉川泰果鈴木晃祐(ともに東北福祉大4年)とともに、イタリアで国際試合に臨む。「こうやって戦えると分かったので、ほかのタイトルやプロの試合でも攻めていける」と悔しさとともに、確かな自信を手に入れた。(広島県東広島市/谷口愛純)

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