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「お前が初めてになってこい」 岡田晃平が“松山超え”の日本アマ制覇

◇日本アマチュア選手権 最終日(1日)◇広島カンツリー倶楽部八本松コース(広島)◇7229yd(パー72)

高校、大学の先輩である松山英樹には、2年前に大学で1度だけ会ったことがある。「体の大きさも風格も、これがPGA選手なんだなと思いました」。その先輩がアマチュア時代に獲れなかったタイトルを手に入れた。東北福祉大3年の岡田晃平が、首位との2打差を逆転して優勝。明徳義塾高(高知)出身者としては初の「日本アマ」優勝者に輝いた。

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「松山先輩は日本アマで勝っていない。お前が明徳出身で初めて優勝した選手になってこい」。最終日を迎える前日、大学ゴルフ部の阿部靖彦監督からそう激励を受けていた。「まずはトップに追いついて、そこから突き放したい」と攻めの姿勢で臨んだ最終日は、15番まではプラン通りのゲームができていた。

8番で首位に追いつき、14番を終えた時点で2打のリードで単独首位に抜け出した。ところが、15番でフェアウェイからの2打目をOB。「アドレナリンが出ていたのもあると思う。いい当たりだったので、もうナイスOBでした」と切り替えて、暫定球でグリーンを捉えてボギーで納めて首位を守った。

「あと3ホール、どうしがみついていくか」と迎えた終盤は、16番で古川龍之介(日大4年)に追いつかれ、18番に入った時点で2人がトップに並ぶ。パーパットを残した古川を前に3mのバーディパットを構えたが、「緊張と暑さで、ラインが全然読めなくて」。タッチを合わせることだけに専念した1打はしっかりカップイン。逆転優勝を決めてガッツポーズで締めくくった。

日本のアマチュア最高峰に立ち、プロ転向後に目指すのは海外の舞台。「日本で賞金王を取ったら、米国や欧州に行って世界を知りたい。松山選手たちのような、すごい選手に負けないように」と2年前に見た背中を追いかける。(広島県東広島市/谷口愛純)

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