ジャパンゴルフフェア中止 新型ウイルス感染拡大を懸念(2020年)
ジャパンゴルフフェアが「事前登録制」で2年ぶりに開幕
日本最大級のゴルフ見本市、第55回「ジャパンゴルフフェア」が12日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、今回が2年ぶりの開催。感染者数はいまだ下げ止まりが続いており、延長された緊急事態宣言下での幕開けとなったが、予定通り14日までの3日間にわたって催される。
コロナ禍のため、今年の出展社数は前回(2019年)の219社から117社、ブース数は456コマから257コマに大きく減少した。また、場内の収容可能人数は最大5000人に制限されている。すべての来場者を事前登録時にデータで送られるQRコードで管理し、入退場時に係員が端末機に読み込ませることで、常に5000人を超えないようリアルタイムで監視できる仕組みとなっている。
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そんななか、大手メーカーではキャロウェイ、住友ゴム工業(ダンロップ)、ピン、ミズノ、ヨネックスなどが出展。各ブースには今春発売された最新モデルがズラリと並び、試打スペースでは多くの来場者がドライバーの快音を鳴り響かせた。スタッフが消毒液で小まめにクラブやグリップを拭くなど感染対策を施しながら、例年通りの光景が見られた。
時に、リリース前のギアに出合えるのもゴルフフェアならではの楽しみ。ダンロップのブースでは、人気マンガ『鬼滅の刃』とコラボしたボールやマーカーなどのグッズが初披露され、興味津々の表情で手に取る来場者が多かった。
コロナ禍での新様式のゴルフプレーに向けた製品が並ぶのも今年の特色といえそうだ。初出展となる株式会社エス、ティー、オー(本社・静岡県)のブースでは、ピンを挿したままカップインしたボールをピックアップしやすい「Cup Keeper(カップキーパー)」を展示。もともとは2019年に施行された新ルール(パットしたボールが挿したままの旗竿に当たっても無罰)に合わせて開発されたが、新しいプレースタイルにかなった商品とあって、足を止めて説明を聞く来場者も見受けられた。
フェアは「オンライン展示会」も実施している。直接来場する際の参加登録など詳細はジャパンゴルフフェア公式ホームページ(https://www.japangolffair.com/)まで。