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キャディのミスで全米アマ敗退 それでも擁護の男前

◇全米アマチュアゴルフ選手権 RD of 16(13日)◇バンドンデューンズGR(オレゴン州)◇7218yd(パー72)

「マスターズ」「全米オープン」「全英オープン」の出場にもつながるアマチュアゴルファー最高峰の舞台で、前代未聞の事態が起こった。準々決勝進出をかけた一戦でセグンド・オリバー・ピント(アルゼンチン)のキャディが打つ前にバンカーの砂に手で触れるミスを犯し、敗戦が決まった。

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タイラー・ストラファシ(ジョージア工科大)との3回戦は、タイのまま18番(パー5)に突入。2打目をバンカーに入れたピントがグリーン上のラインを確認していたとき、キャディがバンカー内に降り、手で砂の状態を確かめてしまった。

ゴルフ規則12.2b(バンカーの砂に触れることに関する制限)違反としてこのホールを失い、ピントの敗退が決定。キャディは砂に触ったことを否定したが、中継するゴルフチャンネルのカメラでも一連の行動はしっかりと収められていた。

試合直後こそ「何が起こったのか…」とショックを隠し切れなかったピントだが、キャディがSNS上で批判にさらされていることに心を痛め、インスタグラムのストーリー機能を使ってキャディとの2ショット写真を投稿。キャディを「いい人」「大切な友人」と呼び、「こういった出来事は誰にでも起こり得る」と呼びかけた。

ESPNのインタビューでは、改めてキャディと電話で話し合ったことも明かした。「彼は涙を流して心を痛めていた。大舞台でのプレーに慣れていないから、ルールを知らなかったんだ。『(当事者の)僕が許せば、みんな君を許すはずだ』と声をかけたよ。僕は、男らしく大会を去りたい」と胸の内を語り、キャディへの誹謗中傷が沈静化することを願った。

※【ゴルフ規則12.2b】抜粋
バンカー内の球に対してストロークを行う前に、プレーヤーは次のことをしてはならない:
・砂の状態をテストしたり、次のストロークについての情報を得るために手、クラブ、レーキ、その他の物でそのバンカーの砂に故意に触れること。

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