イ・ボミは最終日進めず ペ・ソンウ2位後退
ハイタッチは封印 イ・ボミ「とても気をつけて行動した」
◇韓国女子◇KLPGA選手権 3日目(16日)◇レイクウッド(韓国)◇6540yd(パー72)
世界に先駆けて再開した韓国ツアーで、日本ツアー賞金女王(2015、16年)のイ・ボミは「73」とし、通算5オーバーの97位。70位タイまでが進出できる最終ラウンドには残れなかったが、新型コロナウイルス感染防止対策が徹底された無観客試合で約5カ月ぶりにプレーした。
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前年12月の日本ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」以来となる実戦。大会は米国、日本、オーストラリア、カナダなどで急きょ放送され、大会は世界から注目された。初めてプレーしたコースに「アンジュレーションがあり、風も吹いていますし、グリーンの傾斜も多く、ショットは狙ったところに行かず、ミスショットが多かったですね」と苦戦した。
『コロナ克服、大韓民国ファイト』をスローガンに掲げ、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)が促した感染防止対策を選手、関係者も徹底したという。プレー中は義務付けらなかったが、イはコース内でも「選手が集まる」練習グリーンでは必ずマスクを着用した。毎日の検温を欠かさず、ラウンド後はハイタッチの代わりに肘を合わせた。
KLPGAは各所に赤外線サーモグラフィーや消毒機器を設置。ソーシャルディスタンスを保つよう求め、開幕前には49ページに及ぶガイドラインを作成した。コース付近にあるPCR検査場を事前に周知し、競技委員にはマスクとビニール手袋を着用させた。練習場は一打席ごと間隔を開け、食事も縦に机を並べ可能な限り接触を避けた。
イは「選手たちは対策を理解し、とても気をつけて行動していました」と現場の状況を説明。「みんなが感染しないように対策が徹底されていましたが、不便な部分は特にありませんでした」と振り返った。
関係者によれば、韓国ツアーは今大会を参考に今後の試合運営を判断するという。日本ツアーは18試合の中止が決まり、再開は早くても6月25日からの「アース・モンダミンカップ」(千葉・カメリアヒルズCC)となる。