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スウェーデン勢として初の賞金王が誕生!/2008年欧州男子ツアーレビュー

2008年度のヨーロピアンツアーは、2007年11月に中国から開幕、11月上旬のスペインで幕を閉じた。アメリカで行われたメジャー競技や世界ゴルフ選手権3試合も賞金ランキング対象試合となるため合計は50試合となる。

賞金王に輝いたのは欧州一背が高いスウェーデンのロバート・カールソン。身長196cmからのロングドライブも魅力だが、グリーンを外してもパーを拾うというリカバリー率がツアーで上位にランクされるなど粘り強いゴルフを展開。スウェーデン選手として初めて欧州ツアーのオーダー・オブ・メリット(賞金王)に輝いた。カールソンには及ばなかったもののランク2位に食い込んだのはアイルランドのパドレイグ・ハリントン。23試合に出場したカールソンとは対照的に、ハリントンはUSPGAツアーメンバーでもあるため欧州ツアーの賞金ランク対象試合は14試合しか出場していなかった。それでも前年度に続いての「全英オープン」連覇と78年振りとなる欧州出身選手の「全米プロ」制覇というダブルメジャー優勝が評価され、2年連続の欧州ツアー「ゴルファー・オブ・ザ・イヤー」年間最優秀選手に輝いている。

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欧州ツアーでは若い世代が着実に結果を残してきている。その中でも筆頭に挙げられるのが、ドイツのマーティン・カイマー(24歳)、北アイルランドのロリー・マキロイ(19歳)、そしてスペインのパブロ・ララサバル(25歳)の3人だろう。ツアー2年目となったカイマーは、中東アブダビと地元ドイツで優勝。前年度のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたカイマーは賞金ランク8位に食い込みトップ10入り。マキロイは初優勝こそ2009年シーズンにお預けになったものの賞金ランク36位で終了。スケールの大きいゴルフに加えて爆発力を持つマキロイへの期待度は、次期欧州ツアーナンバーワンという呼び声も多い。2008年シーズンの新人王に輝いたのはララサバル。優勝した「フランスオープン」は大会前の予備予選から勝ち上がっての本選優勝で66万ユーロを獲得した。

秋に行われた欧米対抗戦「ライダーカップ」、大会前の予想では有利といわれていたキャプテン、ニック・ファルドが率いる欧州チームは、11.5点対16.5点という結果で敗退。1999年以来4大会振りの負けを喫してしまった。チームには選ばれなかったものの、ダレン・クラーク(北アイルランド)が中国とオランダで2勝を挙げて復活をアピール。賞金ランクも前年度の138位から2008年度は13位まで順位を上げ、2009年シーズンは更なる飛躍を感じさせる勢いだ。

2008年度の欧州ツアーのフルシード権は118位 のF.デラモンターニュが稼いだ22万3,746ユーロまで。2009年シーズンは、ランク上位の60人のみが最終戦がスペインからドバイへと移る。「ドバイワールドチャンピオンシップ」は賞金総額1,000万ドルの最終戦。加えて総額1,000万ドルのボーナス(上位15位まで)も用意されている。これまでアメリカを主戦場としていた選手も欧州ツアー参戦を睨んでいて、シーズン終盤には熾烈な争いになると予想されている。

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