五輪ゴルフのテスト大会開始 ボール計測に手間取るボランティアも
東京五輪テスト大会に手応え 国際ゴルフ連盟会長「間違いなく成功」
埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で15日(水)、ジュニアゴルファー日本一を決める「日本ジュニアゴルフ選手権」の第2ラウンドが行われた。今大会は来年2020年の東京五輪ゴルフ競技のテスト大会も兼ねており、大会を視察した国際ゴルフ連盟(IGF)のピーター・ドーソン会長らが五輪ゴルフの進捗状況について説明した。
オペレーションや運営面、スコアリング、速報関係、ゴルフコースの準備状況を確認。スコアリングに関係するボランティアのトレーニングを実施したほか、ギャラリーの輸送や選手、関係者の宿泊など各方面のミーティングも行ったとし、「我々が提案した通りに進んでおり、ほかに注文を付けるようなことはしていない。間違いなく来年の大会は成功へともっていくことができる」と太鼓判を押した。
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懸念されている暑さ対策に「ゴルフの大会に関しては、決してユニークなわけではなく、例えばマレーシアやアメリカのメンフィスなど、世界中の色々な国や地域で同じような気象状況で行われている。ただ暑いのは間違いないので、入場者ギャラリーの対応など出来ることをきっちりやっていきたい」。医療チームも全体の総責任者を置くほか、選手向け、ギャラリー向けと各医療責任者を設けるとした。
そのほか交通手段に関して「ギャラリーの輸送などもしっかり話し合っている。約80パーセントの選手らも都内から通うことになると思うが、組織委員会と打ち合わせしているし、行政の力を借りるなど、あらゆる対策をたてて、出来る限り快適な移動ができるように進めていきたい」とした。
海外メジャー「AIG全英女子オープン」で優勝した渋野日向子について「素晴らしいことだった。賢く、素敵なスマイルに関して日本だけじゃなくて世界を魅了した。間違いなく、彼女も有力な(五輪メダル)候補になると思う」と活躍を称賛した。
東京五輪のゴルフは男子が来年7月30日~8月2日、女子は8月5日~8日の日程で開催される。ちなみに、今月8日から受け付けが始まった東京五輪チケットの追加抽選販売(1次抽選の落選者向け)で、ゴルフは女子第3ラウンド(来年8月7日)の1枠のみが対象。申し込みは19日までで、抽選結果は9月11日に発表される。(埼玉県川越市/石井操)