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イライラしても「チキって」も…荒木優奈は価値あるパープレー

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 初日(29日)◇チャンピオンズリトリート(ジョージア州)◇6410yd(パー72)

朝から冷たい風も吹いたこの日、72人のフィールドでオーバーパーを打たなかったのは15人。日本勢では「72」のパープレーでまとめた荒木優奈(宮崎・日章学園高)がただ一人名を連ねた。

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前半11番で3mを決めてバーディ先行。折り返して1番では30㎝のベタピンに絡めて上位争いに加わったが、徐々に1Wショットが右に飛び出すミスに苦しめられる展開になった。4、5番と2連続ボギー。「なんか…メッチャ、イライラしました。『なんでなん?』って」。ラウンド後は冗談めかしても、プレー中の心は波立っていた。

7番で4mのチャンスを逃さず、勢いよくカップに飛び込むバーディで反撃。最終9番(パー5)は3打目勝負のウェッジショットだったが、「スピンをかけようと思ったけど、やりすぎて手前のバンカーもイヤだなと思っちゃって。“チキって(怖がって)”ああいうショットになっちゃった」。グリーン奥にこぼした後、しぶとくパーを拾った。

初めて訪れた米国で、もちろん大会も初出場。「なんか、人がめっちゃ多くて…。大きい大会でギャラリーさんもいっぱい入っていて、(プロ)ツアーに来た気分です。スケールもデカくて面白いです」と笑顔で口にする素朴な言葉が初々しい。ラウンド後はギャラリーの少女からサインもせがまれ「うれしかったですし、癒されました」と、また笑った。

「ショットの調子が良すぎた」と振り返る3週前の「アジア女子アマ」は3位フィニッシュとタイトルには届かなかった。6打差13位から追いかける残り36ホールへ、「やっぱり来たからには優勝目指して頑張りたい」と力強く誓った。(ジョージア州エバンス/亀山泰宏)

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