全英リコー女子オープン2010特集
2010年 全英リコー女子オープン
期間:07/29〜08/01 場所:ロイヤルバークデイルGC(イングランド)
ヤニ・ツェンが苦しみながら完全優勝!藍、桃子は9位タイでフィニッシュ!
イギリス北西部にあるロイヤルバークデールGCで開催されている女子の海外メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」の最終日。ヤニ・ツェン(台湾)が通算11アンダーで、今季メジャー戦2勝目を挙げた。
最終日を迎え、2位のキャサリン・ハル(オーストラリア)との差は4。ツェンの優勝はほぼ間違いないと目されていたが、大方の予想を裏切り、優勝争いは大混戦となった。ハルは前日終盤に見せた勢いを駆って、立ち上がり2番から連続バーディ。直後でボギー、さらに8番でもボギーを叩いたが、プレッシャーをかけるには十分な効果があったようで、ツェンもそれに同調してイーブンで前半を終える。後半に入り、ツェンがスタートホールでボギーを叩くと、ハルはここが勝負どころと、11、13番でバーディを決めて1打差に詰め寄る。しかし、今季すでにメジャータイトルを手にしているツェンの強さはここから。スコアを伸ばせず、通算10アンダーでフィニッシュしたハルを見つつ、11番から最終18番までの7ホールを全てパーでしのぎ切り、通算11アンダーでフィニッシュ。わずかな差の中に強烈な強さを織り込んで「クラフトナビスコチャンピオンシップ」に続く今季2つ目のメジャータイトルを手にした。
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優勝を争った2人に続いたのは、通算7アンダーのチェ・ナヨンとキム・インキョンの韓国コンビ。続く6アンダー、5位タイにはエイミー・ヤン、H-K.ソ(ともに韓国)、そしてクリスティ・カーの3人。単独8位にはモーガン・プレッセルが食い込んだ。
注目の日本勢は、5位スタートの上田桃子は立ち上がりの2番でいきなりダブルボギーを叩くと、その後はバーディ、ボギーを繰り返し、スコアを落としたまま終盤へ。16、17番で連続ボギーを叩き、このまま終わるかと思われたが、最終18番を意地のイーグルで締めくくり、通算2アンダー、9位タイで大会を終えた。29位タイで最終日を迎えた宮里藍はベストスコアこそならなかったが、この日最多の7バーディをマーク。通算2アンダーまで巻き返し、桃子と並び9位タイでフィニッシュしている。14位タイスタートの有村智恵は、3つスコアを落として通算3オーバーの21位タイ、横峯さくらは通算4オーバーと変わらず、31位タイで大会を終えた。