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韓煕圓、ようやくのプロ初勝利

36ホールの短期決戦だけに誰が飛び出してきてもおかしくない展開だった。首位スタートの新井敬子もスコアを伸ばしたが後半はパーの連続。決定的なバーディをとることができなかった。こうなると初日の2位グループから誰が抜け出すかが焦点。

実力はだれもが認める韓国の新鋭・韓煕圓が2番でまずバーディ。以後も2つスコアを伸ばし、最終17番.18番で連続バーディとして後続を断ち切った。これまでも「優勝もないのに賞金ランク6位」という不思議な存在だった新進がようやく一皮むけた。勝つ味を覚えてしまった韓煕圓はこれからツアーの台風の目に変身する可能性大だ。女子プロ界の7不思議のひとつがこれで解消した。

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「嬉しいです。なんか、ホント、非常に嬉しいです」という韓煕圓。プロ入りしてから考え方が少し変わったという。「チャンスがあったときは絶対につかむぞ、という気持ち。今週は優勝の週ではないと思っていたんですけど、今日のハーフ終わった時には絶対につかむぞ、と思いました」
もちろん、たった1勝ではものたりない。「せっかく1勝できたんだから、あと2勝も3勝もしたいですね」と言い切る。
来年は米国に行きたいと思っている。米国といえば先に名前を売ったのがパク・セリ。 「パク・セリは、私はそんなにライバルとは思ってないんですけど、みんながそう言いますね。韓国選手がアメリカで活躍してるのはいいなと思うし、私が行ったときには助かるなと思ってます」

韓煕圓(ハン・ヒーウォン)はアマチュア時代に獲得したタイトルがなんと48。94年にはアジア女子アマでパク・セリを下して個人優勝したこともある。昨年は韓国プロテストに合格して直後に初優勝。また同年、日本のプロテストは5アンダーでトップ合格し、その年のうちにシード権を獲得してしまうという超大物ぶりを見せた。いつ卒業できるかは不明だが、いまでも一応は龍谷大学に在学中という。21歳。

福嶋晃子は3バーディの69。「久ぶりによく振れたなーという感触です。パットは悪くないんで、あとはショットだけですね。パットはみんなオンラインなのに入らなくて、イライラしましたけど」
日本の滞在は「あっという間」だったという。来週火曜日、あわただしく米国に帰る。「もう一度、調子を上げないといけません。ツアーも残り少ないですから」
日本ツアーには10月のニチレイ、あるいは11月のミズノあたりで戻る予定。

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1999年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント



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