2007年 ミズノクラシック

上田桃子、アルバトロスで米ツアー初制覇!

上田桃子
世界の強豪を抑え、米ツアー制覇!賞金女王にも大きく前進した上田桃子

三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブで行われている米国女子ツアー公式戦「ミズノクラシック」の最終日。上田桃子が大きな仕事をやってのけた。首位タイからスタートすると、上田は7番でアルバトロスを決めるなど「66」を叩きだし、追い上げるマリア・ヨース、レイリー・ランキンらの追撃を振り切って、今季4勝目。自身初の米国ツアー制覇を成し遂げた。

首位タイからスタートしたこの日。同じく最終組で回るヨースが1番パー5で2オンに成功しイーグルを奪う。上田も負けじとバーディパットを沈めたが、この時点で通算8アンダーで首位に並ばれた。「1番のティショットから海外選手の飛距離に驚きましたね」と上田。

だが、7番パー5で今度は上田が魅せる。残り235ヤードの第2打を3Wで振りぬくと、綺麗なドローボールで花道にバウンドし、そのままボールはカップに吸い込まれる。自身初のアルバトロスで後続を一気に突き放した。

その後も落ち着いて「目の前の1打に集中した」という上田は、最終18番でもパーオンに成功し、きっちりとパーセーブ。7月のスタンレーレディス以来となる今季4勝目は、史上最年少賞金女王への大きなステップ、そして憧れの米ツアーの翌年1年間のシード権を獲得する2重の喜びとなる勝利だった。

日本人として史上最年少での米国ツアー制覇、同大会では1998年の小林浩美以来9年ぶりとなる優勝だった。「本当に嬉しいです。最近泣いてばっかりいたけれど、我慢しているとこんなに良い事があるんだなと思いました」。上田の顔に涙は無く、満面の笑みを浮かべた。

マリア・ヨース
終盤パッティングが決まらず2位タイに終わったマリア・ヨース
レイリー・ランキン
15番のボギーで優勝争いから後退したレイリー・ランキン
諸見里しのぶ
最終日に5ストローク伸ばし単独4位に食い込んだ諸見里しのぶ
ローラ・デービース
2日目、最終日とスコアを伸ばせなかったローラ・デービース
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