4バーディ、ノーボギーの「68」にまとめた服部真夕が首位タイの好スタートを切った

◇国内女子ツアー第25戦◇樋口久子 森永製菓ウイダーレディス初日◇森永高滝カントリー倶楽部（千葉県）◇6,652ヤード（パー72）◇晴れ◇ギャラリー数1261

服部真夕と金ナリが4アンダーの首位タイに並んで発進した。服部は4バーディ、ノーボギーの「68」と安定したプレーを披露。一方の金ナリは5バーディ、1ボギーで4アンダーとしている。

＜＜　下に続く　＞＞

首位と1打差の3アンダー、単独2位にはフォン・シャンシャン（中国）。2アンダーの4位タイには、大会ホステスプロの宮里美香と有村智恵に加え、原江里菜、申智愛（韓国）がつけた。

連覇を狙う森田理香子は1オーバーの33位タイとまずまずのスタートを切っている。

＜服部、唯一のノーボギーで首位タイ発進＞
打ち上げのホールが多く距離の長さに苦しむ選手が多い中、服部は「ピンチらしいピンチは無かった」と涼しい顔。すべてのプレーが噛み合い、96人の出場選手中、唯一のノーボギーにまとめる安定性の高さが光った。3番で1mを沈めてバーディ先行。その後も5番（パー5）と8番（パー3）で2m、最終18番（パー5）で3mを沈め、次々とバーディを重ねた。「グリーンを外したのは3回だけ。後半はチャンスが少なかったけど、しっかり寄せてパーも取れた。それが良かったと思う」。昨年から大会名称と開催コースは変わったが、08年大会を制した歴代優勝者の1人。「歴代チャンピオンであることは名誉なこと。その名に恥じないプレーをしたい」と表情を引き締めた。

初めてホステスプロとして臨む宮里美香は、首位に2打差と上々の滑り出し

＜3人のホステスプロたちが上々の滑り出し＞
宮里美香、有村智恵、木戸愛の3人がホステスプロとして出場している今大会。宮里と有村が2アンダーの4位タイ。木戸も3バーディ3ボギーと粘り、イーブンパーの17位タイでホールアウト。揃って好スタートを切り、今週の主役たちが自ら大会の盛り上げ役を担っている。3人ともクラブ契約以外では初めてのホステスプロという立場ながら、その重責を足枷にすることなく、3人が口を揃える「恩返しをしたい」との想いをスコアに結び付けている。

海外勢が上位に名を連ねる中、金ナリが4アンダーで首位に並んだ

＜強豪・海外勢が上位にズラリ＞
今シーズン未勝利ながら賞金ランキング20位につけている金ナリが、5バーディ、1ボギーの4アンダー首位タイ発進。「パットがすごく良かった」とこの日27パットに抑え、これまで惜しくも逃し続けてきた今季初勝利に前進した。今季2勝のフォン・シャンシャンは1打差の単独3位。最終18番では、残り94ヤードの2打目をピン手前1mにピタリと寄せてバーディで締め、首位に肉薄して初日を終えた。また、招待選手の申智愛も首位に2打差の2アンダー、4位タイと好スタート。今季の日本ツアー出場は8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」以来となり、今週で5試合目。米国ツアーとの兼ね合いで出場試合が限られている中、今週も世界トップランカーの実力をまざまざと見せつけている。