【’11年11月第2週】松山英樹、藤本麻子の優勝パター
2004年 伊藤園レディスゴルフトーナメント
期間:11/12〜11/14 場所:グレートアイランドC(千葉)
服部道子を降し大塚有理子が涙の初優勝
千葉県にあるグレートアイランドCで行われている、国内女子ツアー第29戦「伊藤園レディスゴルフトーナメント」の最終日。初日荒天候のため中止となり、競技は36ホールに短縮された今大会。最終日は上位に強豪勢がひしめき、白熱した優勝争いが繰り広げられた。
この日猛チャージをかけて優勝争いに加わったのは、プロ7年目29歳の大塚有理子。上位陣がスコアを伸ばせない中、イーブンパーの17位タイからスタートした大塚は、出だしの1番、そして6番でバーディを奪い、確実に順位を上げていく。後半でさらに2つスコアを伸ばした大塚は、通算4アンダーでフィニッシュし、後続を待つことになった。
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そしてもう一人、好スコアを叩き出したのは、今季「富士通レディース」で佐々木慶子とのプレーオフを制している服部道子。前半で3つスコアを伸ばし勢いに乗った服部は、後半12番でさらに1つ伸ばし5アンダーで、一時は単独首位に踊り出た。だが、14番でボギーを叩いてしまい、結局通算4アンダーで大塚と並び、最終組を待つことに。
この大会3連覇の夢がかかっていた不動裕理は、4アンダーで迎えた最終18番の2打目、ピンを狙ったショットは左にひっかけ池につかまってしまい万事休す。通算2アンダーの5位タイで大迫たつ子以来、18年ぶり同一大会3連覇の偉業は達成できなかった。また最終組の呂曉娟、魏ユンジェもスコアを伸ばすことができず、優勝の行方は、大塚、服部によるプレーオフにもつれ込んだ。
初めてのプレーオフ進出となる大塚は、プレッシャーを感じながらも服部道子と互角の争いを繰り広げる。迎えたプレーオフ4ホール目、大塚の放った2打目はピンにまっすぐ向かい、ピン横1メートルにつけるスーパーショットを披露。一方、服部はパーオンに成功するもバーディパットを決められずパーでホールアウト。そして大塚のウイニングパット、アドレスに入るもプレッシャーのあまり一度は仕切りなおすも、このパットをきっちりと決めて、嬉しいツアー初優勝を飾った。
そのほか、先週の大会で賞金総額1億円を突破し、打倒不動に燃える宮里藍は、この日2バーディ2ボギーのイーブンパーで周り、通算1オーバーの18位タイでフィニッシュ。また、アマチュアで注目を集めていた諸見里しのぶは、この日大きく崩れ通算4オーバーの37位タイで競技を終えている。