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B.ワッツが伸びた。ジャンボも上がってきたぞ!

初日から天候に恵まれていない日本シリーズだが、この日は雨。気温は6.8度とかじかむような厳しさ。もちろん好スコアなど出るはずもない。昨日まで絶好調に見えた宮本勝昌はいいところがなく75。ショットがつかめないと泣いていた佐藤信人も「運」が逃げて77と大後退。ガマン較べの様相を呈した3日目だったが、下からB.ワッツがジワリと上がってきた。ジャンボも同じく1アンダーとして、こちらは3位へ浮上。
最終日の行方はまったく混沌としてきた。誰が飛び出してきても不思議はない状況だ。

宮本勝昌はバーディが1ホールだけ。ボギー先行のゴルフが続き17番18番で一気にスコアを3つ落とした。「今日は疲れました。パッティングはこの2日間に較べれば入っていないというだけで、ショット自体はそんなに悪くなかったんですが・・」
「自分のゴルフをする」と前日言ったものの、実行できなかった。「守ったわけじゃないんです。でも17番18番はいただけなかった。消極的になって、結果的にらしくないゴルフをしてしまった。ビビッてしまった」
「ワッツ選手はいいプレーをしましたね。最初はワッツの集中力を盗むぞなんて思っていたのに、だんだんワッツのプレーに見入ってしまって・・・6打差なんて、本当に簡単に追いつくんですよね」
こうなったらいつもの宮本らしくガンガン行くしかない。また魔法のパターが入ってくれるように、お祈りをするのだという。「明日はジャンボさんとワッツ選手。ランキングの1位2位ですもんね。この2人に勝てるようなゴルフができれば、アメリカでもシード取れますよね」

集中力のB.ワッツは出だしがバーディ。7番でも入れ、13番でボギー。あとはすべてパーというステディなゴルフだった。「信じられない。手も耳も頭も、ぜんぶ凍ってしまった。タフ・コンディション! ゴルフをするのが不可能な状況だった。1アンダーは非常に幸運なスコアだと思う。ハッピー!」
「明日の目標は優勝ではなく、ワッツのベストなゴルフをすること。フェアウェイをキープし、グリーンに乗せ、パターを決めることです」と言った。
同時に「最小スコアを出すこと」も目標だそうだ。「明日、宮本サンやジャンボさんが62を出すかもしれない。それなら自分も最低でも62でプレーする。とにかく一番少ないスコアを回ることが鍵です」

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1998年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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