トーナメント初解説!佐藤信人の目/タイランドオープン初日
1999年 デサントクラシックマンシングウェアカップ
期間:04/01〜04/04 場所:太平洋C市原コース(千葉)
2日目は井田が伸ばして9アンダー
1日のブランクがたたったのか初日の首位・堺谷和将は転落。パープレー程度では一気に後退してしまう好スコアラッシュの2ラウンド目だった。
トップに浮上したのは34歳の井田安則。1イーグル、4バーディ、2ギーの68。これも売り出し中の25歳今野康晴が8バーディ、1ボギーの65をマークして一気に上がってきた。すぐ下には細川和彦が機をうかがっている。二人の息子は予選落ちしたが、父・杉原輝雄も元気だ。
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井田安則は前半パー続き。「寄せワンが多かった。今日もパターがけっこう入ってくれました」 しかし17番から連続4ホール、バーディが決まった。6番のボギーも7番のイーグルでお釣りが来た。
「明日も今日のゴルフができるかどうか。それは明日になってみないと分からない。でもパターが入ってくれればチャンスです」 夏までにシーズン目標を達成できればと思っていた。予想以上に早く好機到来。「明日、達成できれば・・・。4~5ストローク伸ばす気持ちでプレーします。このコースは7アンダーくらいは出るコースですから」
今野康晴は気分のいいラウンドだった。「去年とは気持ちが違います。去年は勝ちにこだわる気持ちがなかった。でも今年は違います。優勝したいという気持ちが強くなりました」
早くシードを決めるに足る賞金を獲得したい。そしてまたワールドカップ出場の資格をとりたい。それが今野の目標だ。
去年は勝利がなかった細川和彦はもう「夏男」の名前を返上したらしい。寒かろうが暑かろうが、頑張る。7バーディ、1ボギー。「勝ちたいです。3日間の試合だっていいです。とりあえず勝ちたいです」
朝、杉原輝雄に会ったら「頑張れよ、早く勝て」と言われた。以前この杉原にパッティングを教えてもらって好スコアを出した記憶もある。後輩思いの杉原。ジーンとくるいい話だ。ところがプレーを終えてまた杉原に会ったら今度は「もう頑張らんでいいよ」とあっさり言われた。実は杉原も好調でなんと首位に3打差に上がっていたというわけで、もちろん本人、しっかり勝つ気になっている。