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<仲間たちの練習量を目の当たりにして発奮した今野康晴>

ショットメーカーとしてプロ仲間の間でも定評がある今野康晴だが、12年のパーオン率は66.33パーセントで31位とやや精彩を欠いた。今年ばかりではなく、ここ数年、そんな状態が続いている。05年には71.40パーセントで1位に輝いたこともある選手だが、「練習したいんですけど、まだ体力面で・・・」と今野自身が言うように、練習量の少なさが影を落としているのは否めない。

今野が練習不足を痛感したのは、12年5月に開催された「とおとうみ浜松オープン」のときだった。この週、今野は開催コースのグランディ浜名湖ゴルフコースに併設されたホテルに宿泊。その部屋からはコース全体が見渡せる絶景なのだが、今野が目を見張ったのは、すぐ目の前に見える練習場で、日没まで球を打ち続ける仲間たちの姿だった。「こんなに練習している連中と戦わなくちゃならないのか!」という衝撃を今野は受けたのだ。

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11年シーズンは、開幕から3試合を戦ったところで、今野は持病の椎間板ヘルニアと首痛のために戦線を離脱。8試合が経過した8月に復帰したものの、この年の獲得賞金1177万円余りのランク75位で賞金シードに届かなかった。そのため、12年シーズンは特別保障制度の適用を受けての参戦となった。今野に与えられた猶予は開幕から8試合。その間に300万円余りを上積みすれば、前年の賞金シード最下位の選手が獲得した金額をクリアできて、晴れてシード選手の資格を獲得できる。もし8試合でそれができなければ、試合出場の道が断たれることになる。

しかし、体調は万全ではなく、「コツコツとやって行こう」とリハビリをしながらの連戦で、3試合目ぐらいから体が悲鳴を上げ始める。練習をしたくても、次の試合のことを考えると、まず体を気遣わなくてならない状態だ。だから、ラウンド後も早々にコースを離れるから、誰がどのぐらい練習しているかも知る由がなかった。ところが、たまたま練習場が見下ろせる部屋に宿泊したことで、仲間のプロたちの猛練習の“実態”を目の当たりにすることになったのだ。

この週、予選落ちを喫した今野だが、そんな仲間たちの姿に発奮したせいか、あるいは十分に休養ができたせいなのか、翌週の「ダイヤモンドカップ」では3位タイに入る健闘で624万円を稼ぎ、開幕から7試合にして、前年のシード最下位の金額を楽々と抜き、12年シーズンのシードを確定させた。

そんな今野が近年になって「慣れてきたからでしょうね」と“開眼”したものがある。アルコールの味だ。プロ入り当初は、ジョッキ1杯のビールでも持て余すほどだったのが、次第にワインへ手を伸ばすようになり、最近では、「たまたま知り合いに勧められてウィスキーを飲んだら美味かったんですよ」とハードリカーも嗜むようになったのだ。もっとも、「すぐに酔って眠くなるので外では滅多に飲みませんし、試合があるとはき水曜日から一切飲みません」と言うから、節度ある嗜み方と言ってもいいだろう。「若い頃は、お酒を飲んでも美味しいと思わなかったので、飲みたいとも思わなかったのに、年のせいでしようかね」と今野。13年は不惑を迎える。ぜひとも、心の底から美味しいと思える美酒で祝杯を挙げてもらいたいものだ。

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