谷口徹のメッセージ「彼らが頑張らないといけない」
2002年 〜全英への道〜ミズノオープン
期間:06/27〜06/30 場所:瀬戸内海GC(岡山)
強風下、唯一ノーボギーで回ったウィルソンが単独首位に立った
国内男子ツアー「~全英への道~2002ミズノオープン」3日目。リンクス特有の強風が吹き荒れ、アンダーパーを記録したのは7選手のみ。全英オープンの予選を兼ねた試合に相応しい一日となった。
上位陣が軒並みスコアを落とす中、首位に踊り出たのはディーン・ウィルソン。3番223ヤードの長いパー3で1つ目のバーディ。その後は風との戦いとなり、なかなかバーディを奪えず、前半を35で折り返した。後半も、11番パー5でバーディを取るが、結局この日バーディを取ったのは2つだけ。しかしノーボギーで回った唯一の選手となり、トータル6アンダーで単独首位となった。
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「風に合わせたプレーをしただけ。晴天なら、晴天に合わせたクラブ選択をしていたと思う。今日は風に合わせて、クラブを選んだだけ」と、教科書どおりのプレーに徹した結果が奏功した。
2位には、ウィルソンと同じ組で回った宮里聖志と、最終組の谷口徹が入った。宮里はウィルソンとは対照的に、5バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフとなったが、それでも1アンダーは立派な成績と言えよう。
「パターの調子が良かったので、何とか拾っていったという感じ。沖縄育ちなので風の中でのプレーは苦にならなかった。全英オープンの事は何も意識していない」。明日は初優勝をかけて戦うことになる。
また谷口は、前半、後半ともにボギー1つずつで、この日74。我慢の一日となったが、ショットの調子は良さそうだ。何度もバーディチャンスにつけたが、グリーン上で、てこずった。
「今日は我慢戦。風の中で色々な打ち方ができて楽しめた。ショットの調子は良いから、後はバーディが取れるかどうかというだけ。大ケガをしないように攻めながらプレーすればチャンスは充分にあると思う」と、最終日に向けて余裕のコメントを残した。
首位でスタートした宮瀬博文は、77で回りトータル4アンダーとした。今日、宮瀬はティショットが風に流される場面が多く、スコアメイクに苦しんだ。しかし首位と2打差なので、まだまだチャンスはある。今季は調子が良く、2位フィニッシュが2回。そろそろ優勝の二文字が欲しいところだろう。
また、1打差の2位でスタートした伊沢も、風の影響をモロに受けた1人だ。出だし4ホールで3ボギー。10番ホールまでに2つバーディを奪い、建て直しを図るが、14、15番で連続ボギー。16番パー3で駄目押しとなるトリプルボギーを叩き、一気に20位タイまで順位を落とした。
明日の予報は、朝から雨。リンクスで風が吹くと、ゴルフの行方は分からなくなる。我慢のゴルフに徹した選手に、勝利の女神が微笑むのではないだろうか。