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石川遼

遼、今季初勝利はまたもお預け 義援金は1億円を突破

神奈川県の戸塚カントリー倶楽部で行われた国内男子ツアー第18戦「キヤノンオープン」。11アンダーの首位タイから最終ラウンドをスタートした石川遼は4バーディ、4ボギーの「72」とスコアを伸ばせず、9年ぶりの優勝を果たした久保谷健一に3打差の5位タイに終わった。

バーディ合戦が予想された最終日。しかし石川は前半、良い流れを自ら寸断する展開を続けた。2番(パー5)で4メートルを沈めてバーディを先行させたが、続く3番からはアプローチ、バンカーショットでのミスが相次いで2連続ボギー。さらに7番(パー5)では第2打でドライバーを握ってグリーン右手前まで運び、2つ目のバーディを奪って反撃態勢を整えたかに思われたが、またしても続く8番から、ショートゲームが冴えず2連続ボギーを叩いてしまう。「前半にスコアを落としてしまってもったいなかった」。結局2ストローク落とし、折り返した時点でトップとは3打差をつけられた。

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4日間、最重要課題としてきたドライバーショットは日増しに安定感が向上。10番では第2打をピン手前2メートル以内につけてバーディ。13番(パー5)で3メートルを沈めて通算11アンダーまで挽回した。しかし結局このバーディが最後となり、終盤の追い上げを見せることができなかった。

「自分の練習不足。今週はドライバーの練習に比重を置いていたので、他の部分でミスが出たのかなと思う」。勝負所でのパット、ウェッジショットでチャンスを作れず、今季初勝利を逃した。だがラウンド直後、悔しさで震えていた石川は勝負に負けたことよりも「17番、18番のティショット、そんなに曲がってはいないが、いいスイングができなかった」と、あくまでも“今週のテーマ”への不満を最初に口にした。「(ドライバー以外のミスは)自分の中で割り切れていた。ドライバーの精度は日々の練習の積み重ね。習得やマスターというものはない」。

通算10勝目、そして20代初勝利はまたもお預け。賞金王争いでもベ・サンムン(韓国)からトップの座を奪い返すことはできなかった。それでも東日本大震災による被災地への義援金はこれで1億124万5728円に。「自分の中では、もっと早くいく予定ではあった。気持ちを入れ直してやっていく。まだ残り試合でさらに積み重ねたい」と話す。

次週はメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」。日本一の称号をかけた大一番だ。「こういう優勝争いの経験を重ねて行けばいつか勝てる」と、惜敗も前向きにとらえて戦い続けていく。(神奈川県横浜市/桂川洋一)

2011年 キヤノンオープン



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