2009年 全米オープン
期間:06/18〜06/21 場所:ベスページステイツパーク(米国)
L.グローバーが初メジャータイトルを手に! 矢野は27位タイ
■ 6月23日(月)予備日
ニューヨーク州にあるベスページ・ステートパーク(ブラックコース)で開催されている、第109回「全米オープン」。最終日までに72ホールを消化しきれなかったため、競技は翌22日(日本時間23日)に設けられた予備日に突入した。最終的に通算7アンダーの暫定首位タイからスタートしたルーカス・グローバーが3ストローク落としながらも逃げ切り、通算4アンダーで初のメジャータイトルを手にした。
2ストローク及ばなかった通算2アンダーの2位タイには、首位タイから陥落したリッキー・バーンズ、久々に上位に名を連ねたデビッド・デュバルと、今大会の初タイトルを狙っていたフィル・ミケルソン。ミケルソンは12番でバーディ、さらに13番でイーグルを奪い首位に詰め寄ったが、終盤の15番、17番のボギーが大きく響く結果となった。この日17ホールをプレーしたバーンズは、優勝争いの経験の乏しさが生んだ重圧からか、5番から4連続ボギーを叩くなど早々と後退。悔やまれる最終ラウンドとなった。
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通算1アンダーの単独5位にはロス・フィッシャー(イングランド)。そして、通算イーブンパーの6位タイに、タイガー・ウッズ、ソレン・ハンセン(デンマーク)、ハンター・メイハンが並んだ。タイガーはこの日プレーした残り11ホールで2バーディ、2ボギーと伸び悩み、その爆発力を最後まで披露することなく大会を終えた。
日本勢として唯一決勝ラウンドに残っていた矢野東は、残り9ホールをプレーして2ボギー。最終ラウンドで2ストローク落としたが、通算6オーバーの27位タイと、初の「全米オープン」の舞台で堂々たるプレーを見せてくれた。
■ 6月22日(日)最終日
ニューヨーク州にあるベスページ・ステートパーク(ブラックコース)で開催されている、第109回「全米オープン」の最終日。リッキー・バーンズとルーカス・グローバーが通算7アンダーで暫定首位タイ。タイガー・ウッズは通算イーブンパーの暫定8位タイ。矢野東は暫定34位タイに後退している。
大会最終日、まずは未消化の第3Rを実施。少しでもスコアを伸ばしたいタイガーは、インの前半14番で、グリーン手前のボールが見えないほどの深いラフに打ち込み、セカンドでボールを出すことに失敗。大叩きのピンチであったが、何とかボギーでしのぐ。17番では、ショットの乱れでクラブを投げ出しイラ立ちを見せたが、そのセカンドでチップインバーディを決めると、これにはタイガーも苦笑い。ここから天候の回復とともに調子を取り戻し、後半3、4番で連続バーディを奪うと、残りホールをパーセーブしてホールアウト。通算1オーバーの15位タイで第3Rを終えた。その後、続けて実施された最終ラウンドでは、7ホールを終え2バーディ、1ボギーと1つスコアを伸ばし、通算イーブンパーとした所で日没サスペンデッド。暫定8位タイで最終日を終えている。残るは11H、逆転勝利は難しい状況となった。
暫定首位に並んでいるのは、最終組で共にラウンドしているバーンズとグローバー。最終ラウンドは1ホールのみのプレーとなったが、バーンズはそこでボギーを叩き、1つスコアを落して通算7アンダー。グローバーに並ばれてしまった。この日後半からボギーが先行し、嫌な雰囲気が漂い始めていたバーンズとは対照的に、時を追うごとにスコアを伸ばしたグローバー。明日、計り知れない重圧の中でのプレーに注目が集まる。
首位と5打差の通算2アンダー、暫定3位タイに並んでいるのは、フィル・ミケルソン、ハンター・メイハン、デービッド・デュバル(以上2ホール終了)、ロス・フィッシャー(イングランド・1ホール終了)の4人。中でも注目は第3Rで7バーディを奪ったミケルソン。ボギーも重ね、スコアこそ1つ伸ばすにとどまったが、勢いを感じるゴルフで順位を上げており、トップの2人に猛烈なプレッシャーをかける。メイハンも持ち前の爆発力が発揮されれば、脅威の存在となるだろう。
第2Rを終えた段階で4位タイにつけていた矢野東は、スタートの連続ボギーを皮切りに、途中2バーディを挟んで2つのダブルボギーと3つのボギーを追加。7つスコアを落して第3Rを終了。迎えた最終ラウンドは9ホールを終えて2ボギーを叩き、通算6オーバーの暫定34位タイ。残り9ホールでどこまで巻き返せるか? 唯一残った日本人として、かかる期待は大きい。
なお、最終ラウンドの残りは、明日の現地時間9時から再開される予定となっている。