2013年 全英オープン

エルスが“思い出の地”で連覇に挑む!松山英樹が初参戦

2013/07/16 11:26
ディフェンディングチャンピオンはE.エルス。前回ミュアフィールドで行われた2002年大会の覇者でもある。

1860年に第1回大会が開催され、今年で142回目を迎える世界最古のオープン競技「全英オープン」。2013年はスコットランド、エジンバラ近郊にあるミュアフィールドがその舞台となる。

昨年のロイヤルリザム&セントアンズでは、アダム・スコット(オーストラリア)が終盤に突如崩れて、アーニー・エルス(南アフリカ)が自身2度目のクラレットジャグを遠慮がちにリンクスの風になびかせた。ディフェンディングチャンピオンのエルスにとって、ミュアフィールドは、02年に初めて「全英オープン」を制した、思い出深い土地でもある。

6月末にミュアフィールドを訪れたエルスは、「1992年、2002年ととても似たセッティングになっている。みんなにとって、タフで公平なレイアウトだと思う」とコメント。「たくさんのドッグレッグホールがあるし、リンクスコースの中でもベストといえる4つのパー3ホールがある。ショットメーカー向けのコースだし、考える人向けのコースだね」。

その言葉を裏付けるように、ミュアフィールドでは日本人選手も好成績を残している。02年には丸山茂樹が5位タイ、80年には青木功が「63」という全英史上最少ストロークタイ記録を樹立。今年、日本人選手は久保谷健一藤田寛之谷口徹井上信片山晋呉小平智松山英樹丸山大輔の総勢8名がエントリー。初出場の松山は、PGAツアーのシード権獲得を目指す上でも、重要な一戦となる。

ミュアフィールドの過去15大会を振り返ると、13回は世界ゴルフ殿堂入りメンバーが制しているという事実も見逃せない。今大会に出場する世界ゴルフ殿堂入りメンバーは、フレッド・カプルスフィル・ミケルソンアーニー・エルスビジェイ・シン(フィジー)、そして「全英オープン」3勝のうち2勝をここミュアフィールドで挙げているニック・ファルド(イングランド)。エルス、ミケルソンは、大会前週の欧州ツアー「スコティッシュオープン」に出場し、リンクス対策を万全のものにしようと目論んでいる。

また、タイガー・ウッズの08年の「全米オープン」以来となるメジャー優勝にも期待が掛かる。今季4勝と好調を維持しており、ジャック・ニクラスのメジャー通算18勝に迫る15勝目を自身4度目の「全英オープン」制覇で飾れるか注目だ。さらに、アダム・スコットジャスティン・ローズという今年メジャーを制した1980年組からも目が離せそうにない。

【主な出場予定選手】
アーニー・エルスタイガー・ウッズロリー・マキロイジャスティン・ローズアダム・スコットマット・クーチャーグレーム・マクドウェルブラント・スネデカーフィル・ミケルソン、ルーク・ドナルド、ルイ・ウーストハイゼンスティーブ・ストリッカー、リー・ウェストウッド、セルヒオ・ガルシアキーガン・ブラッドリー久保谷健一藤田寛之谷口徹井上信片山晋呉小平智松山英樹丸山大輔

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