話題の太グリップ スーパーストローク
2003年 WGC アメリカンエキスプレス選手権
期間:10/02〜10/05 場所:キャピトルシティクラブ(米国アトランタ州)
タイガーが8アンダー首位キープ。2打差にV.シンが肉迫
世界ゴルフ選手権の今シーズン第3戦『WGCアメリカンエキスプレス選手権』の3日目。前日に比べ、多くの選手がスコアを伸ばしてきた。ムービングデーに相応しく、世界中から集まったトッププロが意地を見せた。
2日目に4ストローク伸ばし7アンダーの単独首位に立ったタイガー・ウッズは、7番ホールまでに3ストローク伸ばし2桁アンダーに到達。そのまま独走態勢に入るかと思われた。しかし、8、11番でボギーにすると、12、13番で連続バーディを奪ったが16番ではダブルボギーを叩いてしまった。勢いに乗りたいところだったが、この日は1ストロークしか伸ばせず8アンダーでフィニッシュ。辛うじて単独首位をキープしている。
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タイガーが伸び悩んでいる中、スコアを伸ばしてきたのは現在賞金ランキングで首位に立つフィジーのビジェイ・シンだった。初日、2日目とイーブンパーで凌いできたシンは、9番ホールから4連続バーディを奪うなど8つのバーディを量産。終盤の14、18番でボギーを叩いてしまったが、この日だけで6ストローク伸ばしタイガーに2打差まで迫ってきた。
今週の試合を含め、今シーズンも残り6試合。賞金争いでは、出場試合を絞っているタイガーに対し、全試合出場予定のシンのほうが優位になる。今週シンが逆転優勝を収めると、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーもシンが手中に収める事になりそうだ。
シンから1歩遅れて5アンダーには3日間好位置をキープするティム・ヘロン。さらに4アンダー4位にはタイガーと互角にラウンドしている韓国の崔京周が続いている。首位タイガーが最終日に大崩れすることは考えにくいため、4打差の崔くらいまでがチャンス有りという雰囲気だ。
日本からは伊沢利光と手嶋多一が出場している。2日間、耐えるゴルフで16位にとどまっていた伊沢は、5番ホールでバーディを奪ったが、3つのボギーで2ストローク落としてしまった。周囲がスコアを伸ばしているため、通算6オーバーで27位に後退。初日77の7オーバー68位と出遅れた手嶋は、2日目にも5ストローク落としたが順位は65位に浮上。3日目に初めてイーブンでラウンドし58位、じわりと順位を上げている。