次世代を担うスター候補たちの台頭/2010年欧州男子ツアーレビュー
2003年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/04〜09/07 場所:クランスシュルシエレ(スイス)
賞金王へ、E.エルスが6アンダー首位発進!
2003年欧州ツアー第32戦『Omegaヨーロピアンマスターズ』が、スイスのクランスシュルシエレで開幕した。このコースは標高が高いということもあり、ボールが良く飛ぶようだ。多くの選手が、300ヤードを超えるティショットを放っていた。
初日首位に立ったのは、6アンダーをマークした南アフリカのアーニー・エルスとスウェーデンのロバート・カールソンの2人。7バーディ、1ボギーと安定したゴルフを見せたエルスに対し、カールソンは7番パー4ではチップインイーグルを奪い、終盤の5ホールで4つのバーディを奪うなど派手なゴルフを披露した。
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ディフェンディングチャンピオンのカールソンは、先週行われた「BMWインターナショナルオープン」でも、2日目に首位に立ち、試合を引っ張った。最終的に8位になってしまったが、好調なゴルフは健在。今週は初日に首位になったが、残り3日間好スコアを持続し大会連覇を狙っている。
一方エルスは、7月の「全英オープン」以来の欧州ツアー復帰となる。全英は欧米ツアーの共催だが、純粋な欧州ツアーとなると、その直前週の「The Barclaysスコットランドオープン」となる。この時は、4日間首位を守りつづけ欧州王者の貫禄を見せつけた。
シーズン初めに2勝を果たし、米ツアーでも開幕2連勝と、今シーズンは最高のスタートを切った。賞金ランキングでは開幕以降一度も首位を明け渡してはいない。今週も賞金を積み上げると初めての賞金王にまた一歩近づく。
また、今週からスペインのセルヒオ・ガルシアも戻ってきた。今シーズンあまり好成績を残せていなかったが、初日は4アンダー8位と好スタートをきった。4バーディ、ノーボギー、スコアだけ見ると安定した内容で、ガルシアらしいとは言いがたいが、ティショットは左右に曲がりアイアンでリカバリーするゴルフは、まさにガルシアならではのゲームメイクだった。