佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第五十一回】
2003年 ドイツバンク- SAPオープンTPC of ヨーロッパ
期間:05/15〜05/18 場所:ハンブルグ、グットカデン(ドイツ)
注目のタイガーは“病み上がりグリーン”に苦戦!
ドイツ、ハンブルグにあるグットカデンで開催されている、欧州男子ツアー第18戦『ドイツバンク- SAPオープンTPC of ヨーロッパ』別名ヨーロピアンツアー選手権の3日目。13アンダーからスタートしたパドレイグ・ハリントンが、スコアを2つ伸ばし15アンダーで単独首位をキープしている。
3番パー5で今大会初めてのボギーを叩いたハリントンは、6、7番ホールでバーディを奪った。しかし予選2日間とはパッティングの質が異なったのか、思うようにスコアを伸ばせなかった。後半はパーが延々と続くストレスの溜まるラウンドになったが、17番パー5でバーディを奪いホールアウトした。
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首位ハリントンを2打差で追うのは、北アイルランド出身のグレイム・マクダウェルだ。この日のマクダウェルはボギーを2つ叩いたが、3連続バーディを含む6つのバーディを奪いスコアを伸ばしてきた。昨年のボルボ スカンジナビア マスターズ以来の優勝を狙える位置に浮上してきた。
今週の会場となっているグットカデンでは、3週間前にはグリーンが芝生の病気に侵されていた。修復のため芝の張り替えを行うのではなく、病気の箇所を直すという方法で対処したため、ところどころでボールの転がりが不安定になっている。横のブレはもちろん、転がったボールが突然跳ね上がる光景も目立った。
そして、大会3連覇を狙い、4月のマスターズ以来の試合に臨んでいるタイガー・ウッズもこの“病み上がりグリーン”に翻弄されている1人だ。初日が69と静かなスタートに見えたが、その後2日間はいづれも70台。平凡すぎるスコアの6アンダーは、38位という信じがたい順位が証明している。3連覇が難しい状況になったがラスト1日、タイガーチャージでどこまで順位を上げてくるか期待するファンも多い。