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大逆転での賞金女王!さくら、大願成就

「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」最終日、首位と5打差の5位タイからスタートする横峯さくらを、宮崎をはじめ、鹿児島、沖縄など横峯とゆかりの深い土地から駆けつけた応援団が、スタートティから後押しする。

その大声援に応えるように、この日の横峯は1番で第2打を1mにつけてバーディ発進。前日乱れたショットも修正され、次々にバーディチャンスを作っていく。ところが、6番で上から5mのバーディパットを60cmオーバーすると、返しのパットも外して痛恨のボギーを叩く。

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それでも、9番パー5で2オンに成功すると、ファーストパットは2mショートしたもののこれを沈めてバーディ奪取。「我慢しか頭に無かった」という横峯は、折り返した後半は13番までパープレイが続いた。

しかし、勝利の女神は横峯を見捨てては居なかった。14番で第2打をグリーン手前のラフに外したが、ここから20ヤードをSWで直接沈めるチップインバーディ!さらに、続く15番ではピンまで141ヤードの第2打を8Iで放つと、グリーン手前のバンカーのあごでキックして球はピン方向へ。まるで意志を持つかのように、カップのふちでぴたりと止まった。

16番、17番をパーで切り抜けた横峯は、首位タイで最終18番へ。2打目でグリーンを捉えたが、ファーストパットは2mショートした。頭をよぎったのは「日本女子オープン」のプレーオフ。あの時はキャディのジョンとラインの読みが合わずに、決めきれずに打って外してしまった。「合わなかったら嫌だな・・・」。しかし、この日は「ボール1個分カップ左」と2人の読みは一致。「信じて打てました」と、この大事なパーパットをカップに沈めた。

最終組がスコアを落とし、終わってみれば2位に1打差をつけての逆転優勝。同時に、一時は4,389万円開いた差を逆転する、ツアー史上最大差逆転での賞金女王のタイトルも手に入れた。

「実感はないですね」という横峯。「神懸ってないと出来ないです。自分の実力だけじゃ出来ないです」と、この優勝に戸惑いを見せながらも、多くの人々からの祝福に満面の笑みを浮かべた。

2009年 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ



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