火曜と木曜の練習ラウンドでは、新コーチのマックライ氏の指導を受けながらのプレーが続いた上田桃子

上田桃子にとって「ミズノクラシック」は、07年に米ツアー初勝利を飾り、米ツアーへの扉を開いた思い入れの深いトーナメント。昨年も9位タイで終えるなど、日本のファンにとっても上田が活躍するイメージが根強い大会なのではないだろうか。

だが、今年は不調にあえぐ中で迎える一戦。先月の「SANKYOレディース」では、国内ツアーでは実に4年ぶりとなる予選落ち。その後も米ツアー2試合で不本意な成績に終わるなど、消化不良の戦いが続いている。

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そのトンネルから脱するカギとなるのが、新コーチとして指導を受けているスティーブ・マックライ氏の存在だ。先週からはスイング改造に着手。下半身を使い過ぎている今のスイングから、上半身を連動させたスイングへの脱皮を図っている。「先週より今週の方が馴染んできた」と上田。この日の練習ラウンドにも同氏が帯同し、ショットごとに指導する姿が見られた。

「先週からパットも良いし、今週はアイアンも良くなってきた」と、心なしか話す声にも覇気を感じる。ドライバーのフィーリングに難を唱えてはいるが、「基本的に一番得意なクラブなので、それほど気にしてはいない」と深刻さは窺えない。新コーチのアシストを受け、思い出の地で不振からの脱却となるか。